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2014年12月1日月曜日

目立ちたいとかたくないとか

今日、劇団の演出をやっていた方とその話になりました。


「目立ちたくても目立ちたくなくても人前でやるんだから目立つのは間違いない。でも、女優さんでもどんなに目立つのが好きでも何千人の前でやる事に恐怖を感じない人なんて一人もいない。人前に立つってことは、その恐怖を引き受けること」


探していた答えが見つかった気がしました。
目立ちたいとかたくないとかほんの入り口の些細な感情で、そもそも「目立ちたくない」っていうのは、実は目立つ事に伴う「他人からの視線」が怖いからそれから逃げたいってってことなんだと思いました。

読んでくださった方からのメールに
「ドレスが着たいからと思われてる、、?」と書かれていました。
「あの程度でドレス?」「あの程度で高い出演料払う?」 「素人のピアノでしょ」
そう、こんな外野の声。
間違えても忘れてもへたくそでもドレス着て目立てればそれでいい、、、
なんて誰が思うんですか(笑)
目立つことがどんなに心細く恐怖を伴うことか。。。

弾いた人は「いい年して 派手なドレス着てピアノはあの程度?」と苦笑されて、弾かない人は下手か上手か他人にはバレずに済む。どっちがお得でしょう?

バレずに済んだ人は昨日と今日と明日は同じ日、プラスマイナスゼロ。
弾いた人は本番前日は緊張して眠れないし当日はガチガチだし翌日はがっかりしたりものすごいマイナスでその上あの程度のピアノとか思われてさらにマイナス。けど、終わった後の例えようのない充実感や開放感を味わえたり次回こそ頑張ろう!って前向きになれる。何より挑戦した自分が誇らしくなる。そしてチャレンジする人に「ドレス着たいからでしょ」なんて思う発想もなくなる。

「目立ちたいからでしょ」と思う人は、目立つことに伴う恐怖に立ち向かったことがないんだと思います。挑戦する意味は成功という予定調和とは違います。

ドレスを着るのはTPO。それがクラッシックというエンターテイメント。日本舞踊はジャージで踊らないでね、ってことです。まあドレスでなくてもいいですが。


目立つことを引き受ける。
目立つことを受け入れる。
好きでも嫌いでも目立つことに責任を持つ。
そうしないと出来ないことが沢山あるから。

なんかそう思ったら気が楽になりました。
損か得か、決めるのは自分です。
ピアノは生き方です。
アマチュアピアニストという自分の在り方を他人に委ねてはいけません。




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