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2015年4月29日水曜日

思い込みを捨てる

思い込んでいると知らずに思い込んでいることが多いので、思い込みを捨てるのは一苦労です。

ピアノで多い思い込みと言えば、たとえば全くはじめての大人の方がいらっしゃるとドが1番ミが3番の指と思っていたり、ファで1番を出してドレミファソラシドと弾く弾き方だったり、それとか移動ドという調が変わるとソをドと言ったりするやり方、他にもヘ音記号は必ず下の段に書いてあって左手で弾くとか。

これはだいたい学校の音楽の授業でそう言う曲をやったとか、ちらっと見たピアノのレッスンとかの影響のようです。


そうすると、それらを全く知らない方よりそれをまず取っ払うのに苦労します。
じゃあ何でも最初から人に教えてもらうのがいいかというと、そうも言っていられません。人生は知らないことだらけ。いちいちやる前に教えてもらうわけにはいかないからです。

大事なことは、頭を柔らかくしておくってことなんでしょうね。
私はいい加減なだけで頭はガチガチなので思い込んだらなかなか外せません。
本当に思い込みを捨てるのは難しいです。




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2015年4月28日火曜日

命を吹き込む

楽譜は紙だけで伝えたい事を伝えなければいけないのでとても工夫がされています。
「音を読むだけのもの」と思ってしまうととても勿体ないです。


音型を見る、左右のバランスをみる、スラーを見るなどなど、絵として見る事も大事です。色々想像する事が出来ます。

ト音記号が上行しててヘ音記号が下行していると、楽譜の間に空間が出来ますよね。そうすると見た目通り幅広い感じ。
右手の音がずーっと延びてて左手に♪がいっぱいあると、波が立ってるところに揺れる舟かなとか、表面は冷静を装っているけど内心激情している感じかなとか。
小さなスラーの連続だと軽快な忙しい感じとか、スタッカートは点々がいっぱいあってポップな感じとか、「模様」や「柄」だけでも曲の感じをつかめる。

そして読んだものをそうなるよう練習する。
それはたぶん音にすると言うより命を吹き込むってことだと思います。
音が鳴るんじゃなくて、生きてくる。

この時、小節というものにもぜひ注目して下さい。長〜いひとつの車両ではなく決まった大きさの車両がいくつも連なってる感じ。これだけでも動きが出てきてイキイキします。




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2015年4月27日月曜日

はじめてピアノの会10周年感謝コンサート

この秋ではじめてピアノの会は設立10年になります。
この10年、楽しく笑って充実した時を過ごして来れたのもこのピアノの会のお陰です。
皆様と出逢えて「喜んでくれる人がいる」という最大のよろこびを、沢山味わわせて頂きました。ピアノの先生って本当に幸せな職業です。

いつも感謝しているのですが(本当です)、どうやってご恩返しをしたらいいのかなと考えていました。
そしてやっぱりピアノの先生だからご恩はピアノで返したいと講師たちと話し合ってコンサートを開催する事にしました。


9月13日日曜日 
小金井市民交流センター宮地楽器ホール(小ホール) 
武蔵小金井駅下車南口駅前1分
入場無料

です。
ちょっと東京の外れになってしまい遠い方もいらっしゃると思いますが、小金井から始まったはじめてピアノの会、最初がなかったら今もなかったという思いで開催地は小金井とさせていただきました。行った甲斐があった!と言って頂けるよう頑張ります。

詳細は少しづつこちらでもホームページでもお知らせしていきます。
今から9月13日は空けて体調整えておいて下さい!





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2015年4月26日日曜日

人生相談

人に自分の人生相談はしませんが、そういうものは良く読みます。
「へぇ〜、こんな考えがあるとは!」とアドバイザーの新鮮な意見にうなずいたり「いやいや、これだけはない」とケチをつけたりします。
最近は具体的なものより、考え方や見方を変える提案をするものが多いようです。
全く同感です。具体的な行動のアドバイスは即効性がありそうですが、ぴったり当てはまることは少ないし、上手くいかないとアドバイスした人の責任になってしまいます。また他人に依存し過ぎて自分で考えることが出来なくなってしまう可能性もあります。

私が今までで一番参考になったのは、とりあえず覚悟を決めて実行する。そうすると一週間以内に必ずその答えが出るというものでした。
相手がいる場合は相手からの答えが一週間以内にあるという神がかり的なことでなく、覚悟を決めて下した決断の場合、返答があるないに関わらず、返答がないことも含めて、自分のスタンスが見えて物事は動いていくというものです。

とは言っても、私の場合その覚悟が出来ず何年もオロオロしてたり、覚悟のかの字もないままうっかり思いつきで行動して慌てふためく、がほとんどです。
忙しい時は特にそうですね。

ゆったり自分の身の丈を推し量りながら判断出来るようしたいものです。



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2015年4月25日土曜日

身の丈

身の丈は変化します。
子供の身長で考えると、今年の身の丈と去年の身の丈と来年の身の丈は違います。
確かに今年は今年の身の丈にあったものが一番いいですね。
でも洋服などと違って自分の身の丈が見えないものもあります。
身の程知らずとは文字通り身の丈が何なのかわからないからなっちゃうんだと思います。
でもきっと身の丈を知るってすごく難しいんだと思います。

身の丈が何なのか考えている私です。



2015年4月24日金曜日

1年かかっても

以前はじめてピアノを習う大人の方が「1年かかっても弾けるようになりたいんです」
とベートーヴェンの月光の第3楽章を持ってらしたことがあります。


たぶん1年という設定は、かなり長いつもりだったんでしょうけどそうは問屋が卸しません(笑)。ピアニストはさらさらっと苦労せず弾くので、そんなに難しく聞こえなかったんでしょうね。そしてピアノを弾く人がこんなに苦労しているとは思わなかったんですね。それはお話ししましたがそれでも頑張り続けました。そして1年半たったある日、「やっぱり弾ける曲を弾いていきます。月光はやることやってから言います」とご希望が変わりました。

大人は楽譜が読めるので、イコール弾けると思ってしまいがちですが「何の音を弾くか」は出来ても音の長さをその通り弾くことが難しいですね。パソコンの入力のように、アルファベットの入力は早くて変換やシフトのところは考え考えでいいというわけにはいきません。決まった時間の中で次の音に行かなくてはいけない。しかもその決まった時間と言うのが 0. 0何秒。しかも何よりパソコンと違ってきれいでなくてはならない。

ほんのちょっと上ちょっと上を目指して、振り向いたら結構上って来たな、と言うのがピアノの上達だと思います。

1年かかって出来ることはたかが知れている。
でもそれをやらなきゃ始まらない。
今日もこれからピアノ弾きます。



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2015年4月23日木曜日

気持ちはわかる

忙しくてピアノをやる時間がない。
人前で演奏するほどの力はない。
それを覆すほどの気力もない。
だからピアノをやめよう、弾かないでいよう。

気持ち、すごくわかります。
私はもともとそっち側の人間。
やめたい側。弾きたくない側。
むしろその気持ちだけしかなかったし。

ピアノを続けて来て良かったと思っていますが、でももし途中でやめていたら不幸だったかというと、そうは思いません。それはそれで別の幸せがあったのかなと思います。もしかしたらそっちの方が幸せだった可能性もあります。ピアノを弾く代わりに手芸に目覚めハンドメイドの星になっていたかもしれない。人前で弾かなければ恥もかかずひねくれず素直で従順な女子になっていたかもしれない。

大人として「自分を知る事はいい勉強になった」と言いますが、じゃあそれをしない人はとんでもないかって言うとそうでもありません。ちゃんと立派に幸せに生きている。

やって勉強になるってことはすごいいい事で人生を豊かにしますが、別にやらなくたっていいじゃん、これで身の程、充分だし、小さな幸せあるし、やるとかえって悪くなる、と言いたくなくなる自分もいます。














2015年4月22日水曜日

削除、失礼しました。

「簡単だけど神聖」という投稿を削除していたことに気付きました。
もう一度公開し直しました。良かったら読んで下さい。



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2015年4月21日火曜日

新学期のご挨拶

はじめてピアノの会はピアノを学び楽しみましょうという会です。


地域で作っていただいたピアノサークルに講師さんを派遣してカリキュラムをお届けしたり、アルテの会というお勉強会を開催したり、音楽のイベントを企画しています。

一般社団法人というと大きい組織の印象かもしれませんが、ほんのちいさなちいさな団体です。法人となって2年が過ぎ、内容も人もちょっとずつ変化して来ました。
やってみないとわからない。続けてみてはじめてわかることがこんなに多い。
これから関わって下さる方が、良いところと出会えたなあと思って下さるよう頑張ります。

これからもどうぞよろしくお願いします。


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簡単だけど神聖

このあいだ、ピアノは簡単と書いておいてピアノは神聖とも書いてみましたが、これは矛盾していません。


ピアノが凄いのは簡単だけど難しいところ。しつこしですが矛盾していません。
ヴァイオリンやバレエは見るからに難しい。別世界。
でもピアノは1本指でも弾ける。すぐそこにある世界。でもまだまだ奥に世界が広がる。
要するに入り口が広く奥が深い。それがピアノです。

現在はじめてピアノの会の最高齢の方は92歳、続いて90歳の方が3人、89歳の方、85歳の方と続きます。皆様がおっしゃるのは「生き甲斐」。ピアノを弾けるようになることももちろんその過程が楽しいとおっしゃって下さっています。

もしかしたら皆様は神聖なものとして意識していないかもしれない。
ちょっと頑張れば弾ける。それがピアノ。だから楽しいという感覚だけかもしれません。
もちろんそれでいいのです。

けれど皆様の触れているものは伝統が育んだ神聖な芸術であることを、クラッシックを学んで来た者としてお伝えするのは、クラッシックへの畏敬であり義務だと思っています。
私だってすごい事を出来ているわけではない。
でもすごい事の一端に触れているという認識は絶対必要だと思っています。

野菜や魚だってスーパーですぐ買えてすぐ食べられるけど、どうやって野菜を作るのか、どうやって魚が手元に届いているのか、それを知ると知らないじゃありがたみが違います。食べる姿勢が変わってくるしちょっと形が悪くても小さくても美味しくいただける。ピアノもそんなもんです。

一見簡単なことがピアノの魅力だけれど、その逆の難しさもピアノの魅力。
だからピアノをやめられないのです。



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2015年4月20日月曜日

三つ葉

冬の間何もなかったところに今は三つ葉が所狭しと生い茂っています。
三つ葉は2年草らしいです。
だから昨年2年目だったものは、もうないってことです。
昨年1年目だったものは今年2年目、最後の年ってことです。
そして昨年2年目だったものからは種が落ちてまた1年目として世代交代しています。
どれが1年目でどれが2年目かわかりません。
ルッコラにかわり今は三つ葉を食べまくっています。
薬味やたれはもちろんお味噌汁、卵とじ、てんぷら、サラダ、和え物、炊き込みごはん、パスタ、和風春巻きやがんもどきなんかも作っています。
必ずどこかに三つ葉が入ってます。楽しいです。


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2015年4月19日日曜日

神聖なもの

ロックとかあまり知らないのでクラッシックの話なんですが、クラッシックは間違いなく神聖だと思っています。
お高くとまっているのはやってる人でなく、クラッシック自体です。

バレエダンサーの熊川哲也さんが言ってました。
「バレエは敷居が高い。じゃあバレエの敷居が低くなって気軽に楽しめるようになればいいのか、それは違う。みんなが高みにあるものに近づくことに意味がある。上がって来いよって感じ」と。
クラッシックも高みにあって遠い存在。

何故高くて神聖なのか。
普通に考えて、人間にあんなもの作れっこないしあんな演奏出来っこないからです。
人間が簡単には作れないものを作り簡単には演奏出来ないものを演奏し、それが多くの人のふるいにかけられ、残ってきたものがクラッシックだから。
指揮者も演奏家も作曲家を尊重する理由は、人智を超えて作ったとわかるから。楽器の神秘を最大限活かした曲の数々。それらが時代を超えて残って来た。
それを何よりも大事にして演奏力を磨いてきた演奏家たち。
そもそもクラッシックという言葉は最高水準の、高級なという意味です。


クラッシックのウリは高みです。
それにあこがれたり目指したりする事が、クラッシックの一番の楽しみでもあるのです。
長所はいかす、だからクラッシックはお高くて神聖でいいのです。





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2015年4月18日土曜日

みんな話したい

恥ずかしがり屋さんもクールな人もほんとうはどんな人でも自分のことを話したい。
子供も若者も中年も老年も男も女も自分の事を聞いて欲しい。
そうでない人はいないと私は思っています。


私は人前で話をする事があります。
それがプレッシャーだったしそんな力ないし、といちいち自己否定していたのですが、こんな贅沢ないと気づきました。

みんな話したい。その中で私は話す機会をもらっている。
聞いていただける。
こんな贅沢な事ない。
それがプレッシャーだなんて厚かましいもいいところ。

その機会を頂けることに感謝して、話す事に責任を持って、その幸せをもっともっと噛みしめて、大事に話さなければいけないなと思いました。





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2015年4月17日金曜日

気づくことがすべてを決める

誰かに言われても自分で気づかないと何とも思わない。
気づいた時はじめて「あ〜、こういう事だったのか、、、」とわかる。10年前に知っていたことでも。
気づくと、現実への向き合い方が変わり行動が変わり状況が変わります。
気づきが人生の方向を決めると思います。


私はこの気づきの基本は言葉だと思います。
まずは言葉を聞き、そして言葉を理解しそれを心で感じること。
言葉を聞く耳がなければ、理解出来なければ、感じる心がなければ気づかない。
国語力は小説を読んだり映画を見たりそういう人たちとそういう会話をする事で向上すると思います。気づきは知性と感性の相互作用。

私はと言えば、最近小説は読んでないし映画も見てないし会話と言えば猫と食べ物のことばかり。
知性と感性を磨きます!



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2015年4月16日木曜日

思い込み

ピアノを弾ける人にはピアノの才能があると思うのは思い込みです。
ピアニストとかすごいところを目指すのでなければ、大事なのは音楽的才能などより真面目に取り組めるかどうかです。

ピアノを習いに来る方で「音楽は全然ダメだったんです」とおっしゃる方がかなりいます。関係ないです。中にはすごい才能がある人もいますが、私もですし周りを見ていても才能がなくても真面目に取り組めば、ピアノの楽しみがわかるくらいにはなっています。
逆に才能はあっても真面目に取り組むのが苦手な方は難しいですね。

楽器をやる人はやっぱり真面目です。
私も適当でいい加減ですがとても真面目です。
ちゃんとやろうという気持ちがないとやはり出来るようにはなりません。それさえあれば、音楽の素養とか関係なくピアノを楽しく習えます。

じゃあ真面目に取り組むって何かというと、出来なくても続けること、これに尽きます。

新学期が始まって、気分も一新して「別に上手な訳じゃないし他に向いてること探そう」とか、学校や仕事が忙しいと「とりあえずピアノはやめてまたそのうちやろう」と思う方も多いと思います。そういう事もあるでしょう。でもピアノを続けている人がみんなピアノ以外に向いてるものがなかった訳でも他の事が忙しくない暇人というわけでもないのです。

条件が全て揃ってるからピアノをやっているというのもまた思い込みです。
今自分の出来ることをやる中にピアノを置くかどうかは、ただピアノが好きとかピアノが弾けるようになりたいそれだけです、


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2015年4月15日水曜日

すぐ弾けるから

ピアノって簡単なんですよね、音が正確に出るって意味では。
だから多くの人に弾いて欲しい、そう思っていた事を思い出しました。


はっきり言うと、本当は、超絶ものすごく難しいです。簡単なわけがありません。
いつまでたっても初心者1、2、3。。永遠に初心者1、2、3。。

でもこんなに取っ付きやすい楽器ってないですよね。苦労せずにとりあえずなら正しい音が出るってすごいです。難しいことはしない、って決めたらきっと楽しいだろうなって思います(笑)。

難しいことに挑戦して弾けていく楽しみや達成感もピアノの醍醐味ではありますが、気軽に手軽に楽しめる楽器の代表でもあるんですよね。
たまにはそんなふうに思って気楽に弾いてみるのもいいかなと思いました。





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2015年4月14日火曜日

知識

新しいものの発見はゼロから一のようで実はすでにあるものの組み合わせです。

子供は学校の勉強の必要性を理解せず渋々やっているし、中学くらいになると学校の勉強は役に立たない、何故やるのかと疑問を持つようになります。これは一つ一つの部品を作っている最中だから、それが何になるのか理解出来ないからだと思います。

でも年を重ねると人生には無駄がないということに気づきます。
それは一つ一つの部品が大きな物を作り上げるのだと知るからです。

たとえば全く無駄に思える数学。
最近苦手なPCやら計算やらするようになって、ふと小学校や中学の時に算数や数学を解いていたことを思い出しました。
つるかめ算をPCで使う訳ではありません。
でもつるかめ算のからくりのようなことってたくさんある。
一つずつ整理して順序だてて確認しながら答えを導き出す。
そんな「考え方」のクセがある人はすでに一つの部品を持つ、ということになると思います。

それと同じで、ピアノでも役に立つんだかなんだかと不信に思ってやっていたコールユーブンゲンなんかをもしやらなかったら、音程ってどうやってとるの?と疑問に思っていたかもしれない。やらなかった人にはない小さな部品になっているのかもしれない。

なにかを作り上げるには、ゼロから一でなく0.0001の積み重ねの気がしてます。
先人の作り上げてくれた既成の知識は決して無駄なものではありません。私のように知識がなく頭で考えるのが苦手な人間はとかく感覚で物事を進めがちですが、知識を積み重ねることはとても大事な事だなと、今になって思っています。



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2015年4月13日月曜日

定年退職

ピアノは習い始めるとどんどん弾けるようになる。。。
訳がありません。こんなに頭使って運動神経使うものがいつまでも右肩上がりのわけがない。
ゆるやかなカーブになりまっすぐになり年をとると今度は右肩下がりになっていく。。


残念ですが、事実です。

それは能力がないからではなく、人間だから、年を取るからです。
年を取ると覚えが悪くなったり、理解が遅くなったり、体が痛くなったり、疲れやすくなったりするのですから、ピアノだけは練習さえすればどんどん出来るようになると思うのは違います。

私も年を取って目が悪くなって楽譜が読めなくなってきました。
シとレがどっちなのかよく見えない。
あとこれは思いもしませんでしたが、弾いてる最中にパッと譜めくりが出来なくなりました。まさか譜めくりに瞬発力を要求されるとは、思いもしませんでした。出来なくなってはじめてわかりました。

この状況はどんどん加速していきます。
世の中には定年退職と言う制度がありますが、わかる気がしてきました。
いくら元気と言っても長いキャリアがあっても、体も脳も衰えていくんですよね。


いつまでこの仕事をしていいのかなあ、と思いました。




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2015年4月12日日曜日

全部抱えて

「自分にとって一番正しい神様は自分の心にいる」と教えてくれた73歳の生徒さんにまたいい事を教わりました。

「抱えないで死んでく人なんて一人もいないの。言えない事や後悔やいっぱい抱えて死んでいってるの。あれがつらいこれがつらいなんて誰かにわかってもらおうなんて所詮むり。だから抱えて死んでいくの」


あら〜。そうなんだ〜。寂しい〜。。
寂しいですが、なんだかしっくり来ました。
よく死ぬ前に後悔しないようにやりたいことやっときなさい、いいたいこと全部吐き出しちゃいなさいとか言いますが、言いたい事吐き出して大変な事になってる人いますよね。

死んでしまった人を思う時、残されたほうは「ああいえば良かった、ああしてあげれば良かった、こうして欲しいって思っていただろうな」と罪悪感にかられます。そしてまた切なくなります。
でも、人はみんなこうして欲しかった、こうしたかったと思って死ぬものだと思えば少し罪悪感が薄らぎます。
また自分がわかってもらえないとムキになって主張しがちですが、みんなわかってもらえずに死ぬものだと思えば、それもなくなります。


生徒さんにはお月謝をもらいながらいいことを教わっちゃいます。





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2015年4月11日土曜日

引き受ける

謙遜しているんじゃなくて自信がない。
傲慢なんじゃなくて責任を持っている。


私はこの辺りの意識が低かったと思います。
傲慢に見える人が、それだけの事をしているとわかりました。
謙遜しているように見えて、責任逃れだったんだと思いました。
「大したことないんです」って言いながらやることは、謙虚でもなんでもなく逃げ道を確保しているってことです。

やるからには自信を持ってできるほどの力を付ける。
それが責任だと思います。

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2015年4月10日金曜日

2016年ホールの会決定!

2016年ホールの会
 
4月2日土曜日 すみだトリフォニー小ホール


決定しました!
来年の話ですが、今から曲考えておいて下さい
♪お申し込み、詳細はあらためて発表します。

今秋のサロンの会の日程、会場はもう少しお待ち下さい。

2015年4月9日木曜日

聴いてくれる人がいること

人前で弾くのはすごく緊張するけど、聴いて下さる方がいるのは本当に有り難い事です。
昨日、2年前に心臓の大手術をされた方がおっしゃっていました。
「もう上手に弾こうなんて思わなくなった。10分でも15分でも毎日ピアノを練習出来て、発表会に臨めるなんてこんなに幸せな事はない。一生懸命練習したものを聴いてくれる人がいることは、生きている証のようで本当に有り難い」と。

聴いていただく事への感謝を意識しはじめた時、確実にピアノは変わります。
音楽は「やるのが楽しくて」始めますが、聴いてくれる人がいてこそと気づくと、聴いてくれる人のために、丁寧に大事に仕上げるようになります。

面倒くさい練習をするのは聴いてくれる人のため。
人間の感性はとても繊細で、言葉の端々に感情を読み取るように音のニュアンスを瞬時に読み取る能力があるようです。
一人で練習している時は「こんな細かいとこ誰も気づかないだろう」とタカをくくっていますが、「良かった、、、」と思う演奏は実は全部そこをやっている演奏。


感動は細部に宿ります。





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2015年4月8日水曜日

違うプロ

らららクラッシックという番組をよく見ます。

音楽家と作家とタレントと3人で曲や作曲家についてお話しします。
三者三様の職業性が出ています。


作曲家の加羽沢美濃さんは音楽の専門家だから本当はなんでもわかっているんだけど、まるで自分も同じようにわかってない風に、出演のタレントさんや見ている人のレベルにぐんと下がって来てくれて、わかりやす〜く説明してくれる。池上さんや林先生もそうですよね。よく知っている人ほど簡単な言葉でそのことを語れる。専門分野ご案内役のプロです。

作家の石田衣良さんはわかってる事とわかっていない部分をハッキリわけて、初めてのことは素直な感情を表現し、わかっている事は別の喩えなんかで話す。
その際の言葉の選び方がさすが作家、誰も言わないような言い方で言う。
石田さんでなくても、作家の方はテレビのインタビューでも、視点、話し方、伝え方が全然違う。これがプロの小説家なんですね。

タレントの方はというと、わかってる風に話す(笑)。
どこかで聞いたようなことを自分の事のように話したり、瞬間的に同意していたり。
タレントの答え方は好きではありませんが、きっと芸能界ってはったりでわかってなくてもわかってるみたいに渡っていくんだろうな、と思わせます。それっぽく答えるというプロです。

視聴者ってわかっちゃうんだなぁと思います。本人はわかっちゃってるってわかってない感じだなあと思います。じゃあ自分は、というとわかってる風に話すタレントに近いです。でもタレントのように別の才能がある訳じゃないのでタチ悪いです。

わかってる風でなく正しい知識を持ち、それを易しい言葉で解説出来るようにならなくてはと思います。



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2015年4月7日火曜日

弾き合い会終了

10歳〜83歳の方までご参加いただき和やかに終了しました。
ピアノをはじめて2年の方からずっと長くやってらっしゃる方まで、緊張しながらご披露下さいました。

普通コンクールなどでは個人個人に書いて渡される講評が、弾いてその場ですぐ聞けるので、自分でもすぐ「あそこね!」とわかるし、他の人のアドバイスも聞けるので「こんな風に弾くとこんな講評がもらえるんだな〜」と勉強になります。自分で言われた事より人が言われている事の方がわかりますよね。人の振り見て吾が振り直せでしょうか(笑)。

ミニレクチャーは時間が短く盛り込み過ぎの感もありましたが、埋もれた曲の背景、こんな作曲家のこんな小品集、楽譜の見つけ方など参考になったと思います。

小さな曲はあっけないんですが、逆に言えば聞いて下さる方に「もっと聴きたい!」と思ってもらえるチャンスです。そういう演奏は心に残ります。コンクールでもこの「もっとこの人の演奏を聴いてみたい」が予選通過の鍵じゃないかなっていつも思います。

小さな曲をきちんと弾く。
難しいのは、技術より飽きずに根気よく耳を澄まして練習する気持ちの方ですよね。


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2015年4月6日月曜日

執念

情熱を持ってしてもダメなときがある。
やっぱりダメなんだと思うときがある。
でもそこであきらめたらおしまい。
最後は執念。
なんとしてでも咲いて種を残そうとするルッコラには凄みを感じます。
今日は晴天。
私に勝った白い花が満開です。



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2015年4月5日日曜日

生き急ぐ

春になってルッコラがものすごい勢いで花を咲かせています。
まるで生き急いでいるかのように、、、。


花が咲くと食べられなくなっちゃうので、慌ててつぼみを摘んで食べまくっていましたが、追いつきません。雨が降って摘めないで次の日晴れると勝ったとばかりに花が咲いています。どうしても花を咲かせたいルッコラの執念を感じます。
人間は能力をわきまえたり、他に大事な事を優先させたり理性で判断して「花」や「実」にこだわらなくなりますが、植物を見ていると「ほんとは人間もこのくらい花を咲かせたい執念、あるのかな」って思います。

子供はみんな負けず嫌いなのに大人になると負けるのが怖くて負けず嫌いじゃなくなる。勝負をしなくなる。またそのことをふと思いました。

明日は雨が上がって晴れるようです。
誇らしく咲くルッコラに拍手を送りたいと思います。


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2015年4月4日土曜日

小さな曲の大きな魅力

最近大人の生徒さんが「やればやるほど難しい」とよくおっしゃいます。


ピアノを続けていくと、音符が多いものだけが難しい訳でないことがわかります。
小さな曲でもとんでもなく難しいことに気づきます。

明日の弾き合い会ではそんな小さな曲を取り出して、背景やその魅力を堤陽子先生がお話して下さいます。ピアノは自分で弾くだけでなく、聞いたり楽譜を勉強したり鍵盤から離れることで奥深くなります。

経験上、小さな曲をきれいに弾くという「精神」こそが上達につながると思っています。
行き詰まったとき、少しピアノから離れて耳を澄ませてみてください。
そしてまたピアノに戻るとき是非小さな曲にチャレンジしてみてください。

「やればやるほど難しい」と思えるようになったら本物です。




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2015年4月3日金曜日

マイノリティ

同性パートナーが認められるというニュースを見ました。
私の周りにはいないように思うのですが、わりと高い比率のようなので言わないだけかもしれません。


マイノリティは、個人差がわからない子供のうちが一番苦しいんじゃないかと思います。子供は排他的で保守的で残酷です。オネエと呼ばれる人たちってみんな面白いんですけど、きっと沢山傷ついてらしたんだろうな、と察します。
大変な事があって笑いで乗り越えたのだろうなって思います。
貧乏など目に見える苦労と違って「人と違う」という違和感は、それがない人にはきっとわからない苦労なんだと思います。差別するなと言ってもそのことがわからないから、理解のしようもない。


多数が正しいわけではない。
多数が偉いわけでもない。
自分に正直に生きる事こそその人の個性であり強さであり生きてる価値です。
ただそう生きるには勇気がいります。

2015年4月2日木曜日

鍵盤を見ない

ピアノを習うと弾くとき鍵盤は見てはいけないと言われると思います。


見てはいけないのは、全部見きれないから見なくても出来るようにするためです。
パソコンでキーボードを見ないのと同じ事と考えると重要性がちょっと違います。
パソコンの場合は、別に一息間が入っても正確に入力出来ますが、ピアノは間が入ったらもう曲としては違ってしまいます。
またパソコンのキーボードは一度に視界に入りますが、ピアノは88鍵横に長いですから両手を常に見ることは出来ません。

最初のうちは視界に入ってくるので指を見ていれば間違えにくいかもしれません。でもそれが徐々に離れ、動きも全然違ってくる。そうなるともう全部見られるわけないのです。
ピアノは両手10指に加え足も入ってきます。

だから初歩のうちから、音が少ないうちから鍵盤を見ないでも指の感覚だけで、鍵盤の幅や場所をわかるようにしておく。指先を見なくても指先が弾いている感触をしっかり感じられる。難しくなってからでは遅いのです。

また、目に頼り過ぎている事がミスタッチのもと、ということもよくあります。何かで聞いた事がありますが、一つの器官を研ぎすませるには他の器官を閉じる必要があるそうです。目を研ぎすませていては肝心の音を聴く耳が閉じてしまうのです。ピアノはパソコンと違って「音」が勝負ですので耳を澄ましていないといけないのです。

とっても難しいことですが、平均台の選手は平均台を見てはいますがちゃんと体でその幅をつかんでいるからあんなウルトラ難度の技が出来るんですよね。
ピアノも見てもいいのですがガン見しないと弾けない、ではもう弾けません。平均台から落ちちゃいます。危険です。


最初が肝心。
ドレミくらいのうちから目を使わず目的の鍵盤に乗ってすいすい歩けるよう、鍵盤を見ない練習をして下さい。




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2015年4月1日水曜日

オペラの会終了

歌手の氏家球子さんとピアニストの平石愛美さん♪
4月25日にコンサートがあります!
第1回はじめてオペラの会が終了しました。



内容は「フィガロの結婚」の解説とソプラノ氏家球子さんとピアノ平石愛美さんのミニコンサートでした。



私の解説は100点中30点くらいで、反省するところばかり!
ピアノも難しいけどしゃべりも難しい。
そして何より機械音痴をなおさないと。
話してる最中も操作が上手くいくかそのことで頭がいっぱいになっています(笑)。



氏家さんと平石さんのコンサートでは
3曲+アンコールで4曲も聴かせていただきました。曲は朧月夜にはじまり、ドボルジャークのオペラ「ルサルカ」より「月に寄せる歌」、マスネのオペラ「ル シッド」から「泣きなさい、わたしの目よ」、それにアンコールが滝廉太郎の「花」でした。オペラのアリアは解説も入ってとってもわかりやすかったです。氏家さんは声量があって表現が豊か。平石さんのピアノは軽やかでアップライトピアノにも関わらずいいピアノの音がしました。
若いお2人のステキなアンサンブル、皆様食い入るように聞き入り、満面の笑みでお帰りになられていました。



私はもっと精進が必要ですが、それでも生の演奏とモーツアルトの音楽を浴びて幸せな1日でした。



いらして下さった皆様有り難うございました。



はじめてオペラの会については
info@hajimetepiano.org まで












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