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2015年4月2日木曜日

鍵盤を見ない

ピアノを習うと弾くとき鍵盤は見てはいけないと言われると思います。


見てはいけないのは、全部見きれないから見なくても出来るようにするためです。
パソコンでキーボードを見ないのと同じ事と考えると重要性がちょっと違います。
パソコンの場合は、別に一息間が入っても正確に入力出来ますが、ピアノは間が入ったらもう曲としては違ってしまいます。
またパソコンのキーボードは一度に視界に入りますが、ピアノは88鍵横に長いですから両手を常に見ることは出来ません。

最初のうちは視界に入ってくるので指を見ていれば間違えにくいかもしれません。でもそれが徐々に離れ、動きも全然違ってくる。そうなるともう全部見られるわけないのです。
ピアノは両手10指に加え足も入ってきます。

だから初歩のうちから、音が少ないうちから鍵盤を見ないでも指の感覚だけで、鍵盤の幅や場所をわかるようにしておく。指先を見なくても指先が弾いている感触をしっかり感じられる。難しくなってからでは遅いのです。

また、目に頼り過ぎている事がミスタッチのもと、ということもよくあります。何かで聞いた事がありますが、一つの器官を研ぎすませるには他の器官を閉じる必要があるそうです。目を研ぎすませていては肝心の音を聴く耳が閉じてしまうのです。ピアノはパソコンと違って「音」が勝負ですので耳を澄ましていないといけないのです。

とっても難しいことですが、平均台の選手は平均台を見てはいますがちゃんと体でその幅をつかんでいるからあんなウルトラ難度の技が出来るんですよね。
ピアノも見てもいいのですがガン見しないと弾けない、ではもう弾けません。平均台から落ちちゃいます。危険です。


最初が肝心。
ドレミくらいのうちから目を使わず目的の鍵盤に乗ってすいすい歩けるよう、鍵盤を見ない練習をして下さい。




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