昨日、2年前に心臓の大手術をされた方がおっしゃっていました。
「もう上手に弾こうなんて思わなくなった。10分でも15分でも毎日ピアノを練習出来て、発表会に臨めるなんてこんなに幸せな事はない。一生懸命練習したものを聴いてくれる人がいることは、生きている証のようで本当に有り難い」と。
聴いていただく事への感謝を意識しはじめた時、確実にピアノは変わります。
音楽は「やるのが楽しくて」始めますが、聴いてくれる人がいてこそと気づくと、聴いてくれる人のために、丁寧に大事に仕上げるようになります。
面倒くさい練習をするのは聴いてくれる人のため。
人間の感性はとても繊細で、言葉の端々に感情を読み取るように音のニュアンスを瞬時に読み取る能力があるようです。
一人で練習している時は「こんな細かいとこ誰も気づかないだろう」とタカをくくっていますが、「良かった、、、」と思う演奏は実は全部そこをやっている演奏。
感動は細部に宿ります。
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