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2015年5月31日日曜日

負けても続ける

「大事なのは勝つことでなく勝ち続けること」と誰だったか一流のアスリートが言っていました。
一度だけ勝つことと勝ち続けることは天と地ほどの差がある、と。


レッスンで出来ない箇所を何回か練習したらやっと1回弾けたという大人の生徒さんがいました。そこで『もう一度弾いておきましょう!まぐれだといけないので!」と言ってもう一度弾いてもらったら弾けませんでした(笑)。5回くらい弾きましたが、やっぱり弾けずなんだかほんとにまぐれだったようで半分やる気をなくされました。

プロテニスプレーヤーを見ていると、休まずすぐ次の試合に出ています。どんな体力してるの??と思うくらいすぐです。そこで勝ちます。勝つのがプロってことでしょう。なんて過酷な世界でしょう。

でも私たち素人は、勝てたらそれはどっちかって言うとまぐれだし、勝ち続けることは到底出来ないことだと思います。
私たちに大事なのはむしろ「負けても続ける」ことかと思います。

「負け続けても続ける」
これが凡人素人の心意気かと思います。




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2015年5月30日土曜日

上達と楽しみと

大人のグループレッスンだと、色々な理由でその週は練習出来なくてもレッスンは休まずいらっしゃるという方も多いです。
とてもいいことだと思います。

歌だけ一緒に歌う。
作曲家の話を聞く。
指のトレーニングだけ一緒にする。
お仲間のピアノを聞く。
お仲間とたわいないおしゃべりをする。


上達することも楽しみですが、そうじゃない楽しみも持っておくことがピアノを続けるコツだと思います。

ある程度若いうちはとにかくピアノが弾けるようになりたい、上手になりたい。
が、それが弾けるようになった時自分に何があるか。
どれだけ弾けるようになっても理想には程遠い、上には上があるけど能力の限界を感じる、家族はうるさいと言う、お金もかかる、そうなると自分が弾く意味を失ってしまうことが多くあります。なんでピアノやっているんだろうと。

私は、人生の楽しみとしてピアノとおつきあいすることをお勧めします。
上達したい、でも上達しなくても楽しい、こんな両方の気持ちを持ち続けて欲しいと思います。
そして聴いてくれる人がいること。
それには音楽のお仲間が力になってくれます。



2015年5月29日金曜日

結果とは、、、

続ける事に意義があり、と言う人生を送ってこなかったので自信がありません」と、生徒さんがおっしゃいました。


自分のことを思いました。
私はダラダラするのが好きなので、効率を重視していないと思われがちですが違います。逆です。少ないエネルギーで暮らす、という究極の合理的暮しをしています。ムダは排して効率的に暮らすことを目指しています。

なのでやったことに意味がないというのが嫌いです。やったのに結果がでないなんてありえません。続けたところで結果が出ないならお金と時間とエネルギーのムダと思って生きてきました。たとえば勉強したところが試験に出ない、やらなかったとこが試験に出る。「えーッ⁈どうゆうこと?あーあ、どうせ点数悪いならやらなきゃよかった、覚えて損した、勉強して損した、時間ムダにした、ダラダラしとけばよかった」。こんな感じです。

ピアノでは、難しい曲が弾けるようになることが結果だと思っていました。
だから私は「全然上手にならないからやめたい、ムダムダ」と自然に思ったわけです。
上手にならないのにやっていても、何度も言いますがお金と時間とエネルギーのムダです。続ける気にもなりません。その時間ダラダラしたいです。

しかし。
ムダの積み重ねというべき才能のないピアノを続けて来て私は変わりました。
「結果とはなんぞや?」

もしかしたら、結果って上手になることじゃないんじゃないかと。
私は思いました。
「一番効率のいいお金や時間の使い方って、人生を豊かにすること?」
それをやることで人生が豊かになる…
そうしたらそれは結果を出しているってことかも…。

ピアノはゆっくりと、私の人生に大きな大きな結果を出してくれていたのでした。

冒頭の言葉をおっしゃっていた生徒さんはどんな結果に行き着くでしょうか?
続けてくださるのが楽しみです。

















2015年5月28日木曜日

幼児の詰め込み

未熟な脳に負担をかける知識の詰め込みは良くないらしいです。
そして脳細胞には間引き現象が起きるそうで、必要ないと感じるとせっかく覚えたことも消えてなくなるらしいです。
幼児のときに意味なく覚えたことを忘れるのはそのせいらしいです。
幼児の詰め込みが嫌いな私としては、このニュースは鬼の首を取ったような気持ちです。

覚えられる人ってもう元からすぐ覚えられるんですよね、幼児のうちからやってもやらなくても。

だから凡人は無理をしてはいけないんです。
いやいや、うちの子は凡人じゃないかもしれない、と思うのがそもそも間違いです。
仮に天才だったら詰め込まなくてもぐんぐん伸びるから慌てなくて大丈夫。

何もかも無駄ということではなく、知識の詰め込みが良くないということ。

もっとやった方がいいことがあるってことです。

感じる。
想像する。
五感を使う。
手足を使う。
習慣をつける。

う〜ん。これにはピアノが一番ですね。








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2015年5月27日水曜日

身につけたい力

音楽では即時反応力がとても必要です。
身につけてもらいたい力の一つです。

というと何それ?なんで?と思う方もいるかもしれません。
テニスのように相手がいるとどんな玉が来るかわからないからそういうの必要だろうけど、ピアノは前もって練習してそれを本番で弾くだけでしょ?と。

説明します。
音楽の場合、耳で聴くので瞬時に通り過ぎてしまい考えてるヒマがなく即時反応が出来ないと何だっけ?ってなってしまうのです。楽譜の中の多くの情報を瞬時に処理しないと時間が足りないし、間違えてしまったときにとっさに訂正しないといけないし、「こんな感じ」というのは何通りもやってみないとわからないし、かといってそれが絶対ってわけでもない。また変わる可能性の方が大きい。よりよい音楽のために。そうすると、ささっとやる力がどうしても必要になる訳です。

即時反応力とは目から耳から色々な情報を脳まで繋げて今度は脳から体を動かす力。楽譜を読む時、目は常に先を読みそれに反応していく。音もリズムも指番号も。その中で音楽的に演奏する。どんな音楽になるか考えて弾いて瞬間瞬間を耳で聴いて判断して訂正していく。

こうして文章にするとすごい事ですが、これを繰り返しやっていくと普通に出来ていくから不思議です。
それは大人もシニアの方も同じです。




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2015年5月26日火曜日

連弾の難しさ

生徒さんにソロの曲を右手の人と左手の人にわけて連弾で弾いてもらうと、両手では弾ける曲なのにすごく難しいんですね。

一人一人の呼吸が違うので微妙な間が上手く合わないというのもありますが、それ以前に音符の長さが正確じゃなかったということがよくあります。
じゃあ両手は何故出来たかというと、はっきり言って実は出来ていなかったのです。
でもそれに気づいていなかったのです。
なんとなく右手に左手が合わせて伸び過ぎていたり、次の音を一瞬探して遅れていたり、
自分の指の都合で弾いて、自分が弾いている曲を聴いていなかった。

連弾は、まずは一人で音符の長さが正確に出来るようにすること。そして相手の音も聞くこと。次に合わさった音を聞くこと。相手の音を聞くというのは、右手を弾きながら左手を聞くとか左手を弾きながら右手を聞くということにつながります。そうやってはじめてピアノは一曲になるのです。

私も連弾の練習中です。
だいたい出来てるでは出来ないのが連弾。
いつも隣にパートナーがいてここは一緒に息!みたいにイメージしながら弾くようにしています。



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2015年5月25日月曜日

レッスン日記

「毎回レッスンしたことを家でノートにまとめているんです」と聞きました!


宿題を書くのではありません。その日習ったことや注意されたこと、自分なりの覚え方をまずはまとめて、それ以外に自分がその日どんなだったか、どう考えたか感じたか、どんな1日だったかも全部書いてらっしゃるそうです。

書くことで覚えられるし、書こうと思うから覚えておくという好循環があるそうです。それを書くのが楽しくピアノに来るのがますます楽しみになったとのことです。

わかります!
私もこうしてブログを書くことで、新たな気づきが生まれることがよくあります。加えてわかりやすく伝えるにはどうしたらいいかを考えるので、それがレッスンにも役立つようになりました。もちろん書く楽しみ、読んでいただく楽しみが日常に増えたことは言うまでもありません。

でも「ノートに書いている」というのを聞いて、紙っていうのもいいなあ〜と思いました。



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2015年5月24日日曜日

苦痛なら

先日「きちんとやるのは苦痛なんです」と70代の生徒さんに言われました。
私は「そうなんですね、わかりました。では楽しいとこ取りでやりましょう」と言いました。

私が大人の方でも基礎をやっていく理由は、いつか音大に行く準備のためでもいつかリストを弾く準備のためでもありません。
ピアノはそうやって学ぶと知っていた方が色々な意味で豊かに楽しくなると思うからです。

たとえば歌舞伎。
あの口調も表情も真似だけならそれなりにできるかもしれない。歌舞伎に詳しくなければそれを見た人は歌舞伎と感じるかもしれない。でも振り向くだけで何年の世界と知ると振り向いた玉三郎さんを見た時「これね〜!」と歌舞伎のなんたるかを感じられる。もちろん素人が習ったところで簡単にその域まで出来るようにはなりません。でも何たるかを知っているけど出来ないのとなんたるかは知らないけどぽく出来るのではちょっと違います。

ただそれを知るために苦労することがそこまで苦痛ならやらなくていいのです。
やる価値がないと本人が思うことなら必要はありません。
きちんとやることをすすめてはいますが強制はしていません。
ピアノの基礎ができてなくてもピアノは弾けます。楽しめます。


綾小路きみまろさんは人生ひまつぶしと言っています。
どんなに頑張っても苦労しても所詮は人生ひまつぶし。
自分の好きなひまつぶしをして下さい。





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2015年5月23日土曜日

すくすく育つ

ピアノの先生はずっと1人の人の成長を見ることが出来ます。
子供も大人も。何年も十何年も何十年も毎週。

大人の生徒さんのSさんとお話ししていて「昔先生に『姿勢良く!』と言われていたのもあってスポーツクラブに行くようになったんです」と聞き、そういえばSさんは10年くらい前は姿勢悪かったなぁと思い出しました。それを忘れるほど今は姿勢が良くなっています。

高校生のHくんが、幼稚園の子がバイバーイ!というのを微笑ましく見ているのをみて「この視線は大人側だわ…。この間までは自分が言ってたのになぁ」と嬉しいような寂しいような気持ちになりました。

こんな風に時が経っていきます。
そしてハッとしました。
私も同じように何年も十何年も何十年も毎週見られて来たんだと。。
新卒の頃からの私のすべてをご存知というかたも一人や二人ではありません。

皆さんの成長を見守って来た、という自負がありましたが逆に見守ってもらっていたのでした。そういえば新卒2年目の夏休みの夕方、ボーイッシュな友人と旅行に行くとき偶然駅で生徒さん数人にお会いして『これから寝台で旅行なんです』って言ったら、秋に「カレシと鳥取に行った」という噂が広まっていたのを(笑)思い出しました。

友人関係とは違う距離でのお付き合い。
気づけばこんなに長くなっている…。感慨深いです。
皆さんすくすく育ってくれました。
私も育てていただきました。

最近色々な人に感謝してるので「病気じゃないか」と思われそうですが、風邪をひいて家でゆっくりして、じっくりいろいろ考える事が出来ました。

これからも共にすくすく育ちたいです。




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2015年5月22日金曜日

両親の意見が違うこと

お子様のピアノに対してお母様とお父様の取り組みの姿勢が明らかに違う場合があります。この間、テレビで松原千明さんが石田純一さんがいなくてひとつの教育方針を貫けたのが良かったと言っていました(笑)。

私は最初のレッスンでご家庭の教育方針やピアノレッスンの動機、期待するものを伺うようにしていますが、お父様とお母様が意見が違うことがあって、若い頃はこのことに戸惑っていました。

でも、無理をさせてでも短期間で成果を出したい口だけ出すお父様とお母様、子供に任せてますからと口も手も出さなくて勝手にピアノは弾けると思っているお父様とお母様では、もう一致し過ぎててなす術がないのです。
無理はさせる、出来ることをさせてないって一番ピアノが上達しない道です。
子供に任せたら地味なことはやらず楽しい事だけしますから。
ご両親で一致していると、こちらが何を言ってものれんに腕押しです。

それに対して、正反対の意見には充分なす術があります。
「主人はお月謝の無駄だって言うんですが…」
「妻は過熱し過ぎてて子供がかわいそうで…」
これはよくあるパターンです。
無関心そうなお父様も怖そうなお母様も本当はどうしたら一番子供にとっていいかわからないのです。だからそれぞれが目の前のことにとらわれている気がする。目に見えない音楽の力を目で見て判断している。
でもこういう方々は話す機会が持てるので、なにかの時にお話しさせていただくと最初は納得しなくても次第にわかって来てくれます。どちらかが正しい情熱があればいい方に行きます。

私には、人生の先輩にあたる年齢の生徒さんがたくさんいます。皆様から学んだのは、無理はしすぎない、けれどチャレンジすること。無理をし過ぎている方は元は誰かのためだったのに次第に自分を失って、最終的に人に迷惑をかけてしまいますし、チャレンジせず楽しいことだけ待っているといつかその楽しみは向こうからは来なくなり楽しくなくなります。一つ一つチャレンジしてその都度達成感を味わっている方って、生き生きして前向きでお話してても楽しいからお友だちも沢山いる。人生強いです。

ピアノはまさに人生。重い重いと無理して一気に100枚の紙を運ぶんじゃなくて、薄い紙を一枚ずつ丁寧に確実に乗せていく。

子供は元々音楽の種を持っています。その音楽の種は、どんなに世話したところで一年で花は咲かせないし、構い過ぎたら枯れてしまうかもしれない。
大事にお水をあげ続ける。今花が咲かなくても根を伸ばしてる。葉を茂らせている。

ピアノは音楽も生き方も学びます。
お父様お母様には2年後3年後ではなく20年後30年後の花を想像していただきたいと思います。







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2015年5月21日木曜日

早期音楽教育の弊害

弊害という言葉を使うのはちょっと危険なんですが、ピアノのレッスンの情操教育や耳の発達の素晴らしい効果だけに目が向いて、善かれと思って子供に無理をさせてしまう親御さんもいらっしゃるので、あえて書いてみます。

ピアノが大好き!という子供でもさぼりたいときがある。遊びたいときがある。
休みたいときがある。逃げたいときがある。
でも休まなかった、やめなかった。
ピアノは嫌いでなくても練習は好きでない子がほとんどです。

それでも練習した。普通の子供には出来ない練習をやって来た。だからいいことはもちろんたくさんあるけど、その分以下のような性質が育つ可能性があります。


1、頑張ってやってない人に「何故やらない?」という気持ちになります。私ごときでも
  そう思った時期がありました。ピアノは一人で練習する楽器だし、出来ないことや失
  敗がすぐバレてしまうごまかせない楽器。だからすべて自分の責任で自分の力でやる
  ものだ、やらないといけないと信じています。だから、そうでない人を「人に依存し
  てやらない人」としてとってもシビアに判断してしまうことがあります。深く取り組
  まない人を「浅い人」として見てしまう傾向があります。

2、世の中には中庸という言葉がありますが、これが難しい。突き詰め過ぎて譲れないな
        ど協調性に欠ける点がすくすく育ってしまうかもしれません。

3、他のことをおざなりにする。小さい頃から「お手伝いよりピアノ」「何はさておきピ
  アノ」という生活をしていくと、自分中心になるかもしれません。そうはいかないの
  が世の中です。

4、3と似ていますが、大事なことと大事でないことの線引きが人と違う場合がありま
  す。他人がどっちでもいいことにやたらこだわったり、逆に人がこだわることが自分
  はどっちでもよかったり。それでクールでドライな性格と思われたりします。

5、子供時代を失っている。これはとても深刻な話です。上記4つはある意味長所でもあ
        るし個性と言えばそれはそれでOKですが、これはまったく別の問題です。これはだい
  たいやれば出来ちゃう子に多いです。本当はそこまではやりたくなかった、思い切り
  遊んでみたかった、他のことをしたかった、自分を認めて欲しかった、親に言いたい
  ことを言いたかった、などなどやり残した感が強いと大人になって生きにくくなりま
  す。

5に関しては、親はきっと「だったらやめても良かったのに」というでしょう。でも子供がそんな大変な練習を続ける理由はだいたい親です。親が怖いからでなく、お母さんがピアノが好きだから、お母さんの夢だから。「でもママはやって欲しいんだ」とわかってます。本音が聞こえています。しかもやれば出来る子なのでやっちゃってくれるんですね。

親御さんも高いお月謝を出して日程調整して送り迎えして大変でしょう。でもそれ以上の努力を子供はしていると思って下さい。小さい子がピアノみたいな地道なことするのは本当に大変なんです。子供と大人の時間の流れは違います。40歳の1年は40分の一だけれど10歳の1年は10分の一。子供時代の1時間の地味な練習は大人の4時間の練習くらいのもんです。

親があまりにもピアノを簡単に考えてしまうといい結果に結びつきません。「大変な努力をして立派だなあ」と子供の努力を褒めてあげて下さい。そして努力は必要だけど無理はしないと決めて下さい。また本番が終わったら、上手だった下手だった、評価は先生に任せて「緊張した?頑張ったね!」と言ってあげられる余裕が欲しいです。「(コンクールや発表会に)一緒に来られて楽しかった!」という気持ちも伝えて下さい。そして決して結果に文句を言わない。だったら自分で優勝してみろって話です。

1〜5まで弊害を書いてみましたが、弊害になるかならないかは何をやるかやらないかではなく、親子の関係だと思います。努力をする価値がピアノにはありますし、子供時代ピアノを相当やってても全然弊害になんかならないことだって沢山あるのです。楽しく気持ちよく子供の成長を見守って欲しくて、またお母さん自身の心の平安のために書いてみました。



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2015年5月20日水曜日

みんなの力

私は楽器店の講師もしています。
卒業して以来ずっと同じ楽器店にお勤めしています。
和やかでとてもいい楽器店です。
自分で法人の運営をするようになって初めて社員の方、受付の方、お店の方のご苦労がわかるようになりました。
私たち講師が、生徒さんが上手になって嬉しい、喜んでもらえて嬉しいというまでには、縁の下の力がどんなに大切だったか今頃になってわかりました。
陰で支えてもらってラクに仕事させてもらっていたんだなあとわかりました。
講師は生徒さんに直接感謝されてまさに美味しいとこ取りです。
何十年分感謝しているこのごろです。
楽器店の皆様ありがとうございます。



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風邪

こんばんは。
今日もお越し下さってありがとうございます。

風邪をひきました!
もう治りました。
また風邪をひくなんて不覚です。
半年前に10年ぶりくらいに風邪をひいたとき、
「たまには毒出しだよ」と言われ納得したのが良かったのか悪かったのか、半年で毒出しが巡って来ました。
風邪と言っても大変ですね。
万病の元ともいうし皆様もどうぞお気をつけください。



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2015年5月18日月曜日

事実と小説

事実は小説より奇なりと言います。
よりではありませんが、現実は小説と同じくらい色々あります。
そもそも小説は人間が書いているんですから、この現実世界が元になっているわけです。SFでもオカルトでも身近にありそうだからこそ感情移入が出来るってもんです。

ただ自分の身に起きるかどうかでしょう。
でもこれも同じ人間なんだから起きるんですよね。
いいことも悪いことも。

小説のようないいことが多く起こるといいですよね!



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2015年5月17日日曜日

塞翁が馬

高校のときに漢文の授業でこの話を習いこの言葉を覚えました。
同じような意味の言葉は沢山ありますが、この言葉の印象が強くてこの言葉を愛用しています。自分に起きることは自分の責任ではあるけれど、この言葉にはリアルでありながら神ががり的な偶然の要素もあって好きです。

上手くいっている時も困難な時も渦中にあると、なかなか思えないものですが今日はふと思い出しました。
今大変な方も自分に出来ることを出来る分だけ無理せずやっていれば塞翁が馬、きっといいことが降ってきますよ。



2015年5月16日土曜日

おんがくパーティ In  三郷



7月12日 日曜日 
午前10:00〜


毎年好評の
「おんがくパーティ in 三郷」が今年も開催されます。






はじめてピアノの会の堤陽子先生の主催で行われていて、はじめてピアノの会の後援です。

大人も子供もピアノでも歌でも他の楽器でもご参加出来ます。
学芸会気分でご参加下さい。

参加費は1000円(お茶菓子付き) 鑑賞は無料(お茶会参加は300円)


一般社団法人はじめてピアノの会 ホームページ hajimetepiano.org
ご参加、お問い合わせは info@hajimetepiano.org





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2015年5月15日金曜日

切符

昨日駅で改札を通した切符を持っていないことに気づき、バッグを探してもないので、もしかして改札を通った時うっかり切符を取り忘れたのかも?でもどこかに落としたのかも?でもほんとはバッグに入ってるのかも?と思いながら「あー、最近はほんとついてないことばっかり…」と160円の切符だったんですが、100万円損したかのようにへこみました。

半分賭けみたいな気持ちで駅員さんに「取り忘れた気がするんですけど…」と言ったら、ありました!

聞いて良かったです。
100万円儲かったみたいな気持ちです。



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2015年5月14日木曜日

雨上がり

おはようございます。
いつも読んで下さって有り難うございます。
火曜日の夜の雨は凄まじかったです。道路が川のようになっていました。
そして昨日のさわやかな五月晴れ。
ということでうちのベランダの三つ葉がすごいことになっています。


今日はまた暑くなりそうですし、ますます和食が多くなりそうです。



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2015年5月13日水曜日

早期音楽教育の目的

音楽の早期教育の目的はなんでしょう?


「ピアノが弾けるようになってほしい」に加え最近は「音感を付けて欲しい」とお子様を連れてくるお母様が多くなりました。これは喜ばしいことではありますが、でも、楽器の習得も音感の習得も想像以上に大変なことです。簡単にそれが出来ると思っていると残念ながら期待はずれになります。もし、簡単に出来る範囲で無理せずに、と思っているならまず無理でしょう。音感を付けることも楽器の習得も、日本にいて練習もせずフランス人もいなくてフランス語の読み書き会話がペラペラになるような次元のことですから。

早期教育を形にするにはそこからずっと続く時間や忍耐、精神力、お金、、、いろいろなものが必要になってきます。「練習の時間が取れません」も「子供にやる気がありません」も「ピアノは買えません」も「レッスンが高すぎます」も通用しません。
多くの代償があることも充分理解してその上でそれが必要か判断して下さい。
しかし、そこまでする早期の音楽教育が果たして必要かどうか?どうしたらそれを意義あるものに出来るか?

ピアノをやる子は「嫌ならやめていいわよ」という親の言葉を「本当はやって欲しいんだ」と察するくらいの感受性は持っています。そして期待に応えようと頑張る。たくさん努力をしてコンクールを受けたり音大に入ったり留学したり、親も大変ですが子供も大変な思いをして子供時代と青春時代を過ごします。

そんな子供時代から、おかしなプライドを持ち続けて人間関係が上手くいかない人もいます。ピアノ競争の敗北という呪縛から逃れられず優秀なのにコンプレックスを抱き続ける人もいます。挫折してピアノが嫌いになっていく人もいます。周りを見ていると早期教育の弊害を感じることもあります。それくらいモノにするのは簡単なことではないのです。

本来の目的は、きっと音楽が好きになって演奏が出来たら人生が楽しいから。
でも、ピアノの魅力が深いのは努力して手に入れるものだからとも言えます。
ピアノを弾けるようになると楽しい。ピアノの世界を知っていると豊かになる。ピアノを通じて真の美しさを知ることが出来る。ピアノを共に楽しむ仲間は、変わってるけどみんな上っ面でない付き合いが出来る。
いいことがたくさんありますが、上を上を目指すと目的が見えなくなることもあります。

目的を達成するために、早期音楽教育を成功させる秘訣は一つ。
それは「親子がよい関係でいる」こと。
結果を出すのは大変な事です。そんな大変な事を自分が子供だったら出来るか、そこから考えて下さい。
それでも二人三脚で頑張れたら、能力以上の力がついてくるし、その道に進んでも進まなくてもピアノが宝物になるはずです。



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2015年5月12日火曜日

子供は忘れる

以前スパルタ音楽教育の幼稚園でピアノやリトミックを教えていました(笑)。
いや、笑い事ではありません。新卒の私は上の先生に怒られるのが怖くて怖くてノイローゼになりそうでしたし、園児たちも言いはしませんでしたが先生を怖がっていました。なんたって先生たちは園児の名前を姓で呼び捨てにしてました。本当です。

そこの園では、課外授業ではなく園のカリキュラムとして音楽はリトミック、鼓笛、ピアノ個人レッスン、ヴァイオリン個人レッスンを全員がしていました。さぞ園のお月謝は高かったでしょう。
ほかに国語では俳句やらことわざやら4字熟語を暗唱してました。言っときますが幼稚園です。私は音楽のスパルタは大反対でしたが、その国語については自分が劣っているだけに「この子たちはこんなにどんどん覚えて将来凄い物知りになるんだろうな。今苦労してもこんなに知ってたら役立つだろうな」と羨望の眼差しで見ていました。

そしてそれから何十年。。。
この間ふとその事を思い出し、そのときの子に聞いてみました。
「あの時の俳句とか覚えてる?」
「!?そんなのやってたの?その記憶すらない」。

俳句をやっていたことすら忘れちゃったその子はとても優秀な大人になっています。私は確信しました。子供は覚えるのは早いけれど、忘れるのも早いと。
とくに意味の理解出来ていないものは、やったことすら忘れるんだと。


小さい子の記憶力はとてもいいです。ですが早めに大事な事を覚えさせても忘れちゃうかもしれません。
回路を作るとかいっぱい働かすという意味では俳句もいいけれど、小さい子の脳は記憶以外の別の事に使わないともったいない気がします。


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2015年5月11日月曜日

効率

効率を重視することがいいとされます。
私も効率がいいのは大好きです。
買い物はまとめて、掃除もまとめて。
サボれるものはサボる、やらないですむ事は極力やらない。
効率的です。
しかしピアノはそうもいきません。

間違えては覚え、失敗しては学ぶのはもちろんですが、ありとあらゆる練習をし続ける。

1回覚えた、出来た事でもそれを常に出来るようにするためには、時間をかけて繰り返し考えたり覚え直したりすることが必要です。
暗譜したと思っても、時間がたつとすぐに弾けなくなるので頭で覚えては指で確認、指で覚えてはまた頭で確認を繰り返します。

大人は効率よく練習をしようとします。

日常生活は効率良くこなしていかないと回りませんので当然です。
私は子供の頃からいかにラクをして生きるか、いかにラクしてピアノが弾けるかに心を砕いて来ました。
でもピアノはそうはいかないんですね。
やっとわかりました。

自分で考え自分でやって自分で失敗して覚える。
やっと覚えたと思っても、油断してたらまた0に戻っちゃってまたやり直す。
効率悪いです。

でもこれをやるしかないのがピアノです。



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2015年5月10日日曜日

ハリウッド白熱教室

アメリカの映画の大学の講義で面白いです。
この日は脚本についてでした。
教師が大学生の意見を引き出したり意見の交換をするやり方が日本とは全然違っていてそれだけでもとても興味深いです。

偶然やありふれた日常をストーリーに置き換える事が映画だと言っていました。
偶然やありふれた日常に情緒が入ったときにそれはドラマとなると言っていました。

小説もそうですが、映画もあえて時系列でなくバラバラな構造で作ったりするのは、「思い出」「ユーモア」「対比」、、、などなど日常の一コマにスポットを当てていくためのようです。

音楽と同じだ、と思いました。
楽譜を音に移すだけではストーリーにはならない。
情緒を吹き込むことではじめてドラマになる。
あえて転調させたりもとに戻ったり繰り返したりカノンにしてメロディやハーモニーを浮き立たせる。

感覚で見ている映画を理屈で分析してくれるので、映画がますます面白くなりそうです。






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2015年5月9日土曜日

子供の能力

テレビを見ていたら子供のサッカーのレッスンをやっていました。
最初にあるルールを決め、どんどんルールを変えるそうです。
頭をとても使います!でも頭を使っていると体が止まってしまう、、、。

ピアノでも練習して来たものをレッスンで、「そうじゃなくこうやって」「やっぱりこうやって」「ココはこうしてみようか」と次々に修正されます。
すぐに考えすぐにやるという意味で、ルールを変えるに似ているかもしれません。

9歳から12歳はゴールデンエイジと呼ばれる年齢。
頭が柔らかく自分で考えることで脳が育つ。
大人になると自分で考えることが苦手になります。
頭を使えないんじゃなくて正しいことを効率よくやりたいから考えずに正解を聞く。
大人のこの考えを変えていくのは実際大変です。
「間違えは時間のロスなのでまず正解を教えて下さい」と正当論でくるか
「私にはそんな考える力ありません」と同情を引くか、
「けちけちしないで先生正解教えてよ」ムードが漂うか(笑)。

「間違えてもいい、リスクの中にこそ学びがある。
自分で考えて行動し、自分で考え答えを導き出せ」
と、そのサッカーのコーチは言っていました。


ピアノも頭です。頭を柔らかく使う。ゴールデンエイジを大事にして下さい。




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