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2015年5月13日水曜日

早期音楽教育の目的

音楽の早期教育の目的はなんでしょう?


「ピアノが弾けるようになってほしい」に加え最近は「音感を付けて欲しい」とお子様を連れてくるお母様が多くなりました。これは喜ばしいことではありますが、でも、楽器の習得も音感の習得も想像以上に大変なことです。簡単にそれが出来ると思っていると残念ながら期待はずれになります。もし、簡単に出来る範囲で無理せずに、と思っているならまず無理でしょう。音感を付けることも楽器の習得も、日本にいて練習もせずフランス人もいなくてフランス語の読み書き会話がペラペラになるような次元のことですから。

早期教育を形にするにはそこからずっと続く時間や忍耐、精神力、お金、、、いろいろなものが必要になってきます。「練習の時間が取れません」も「子供にやる気がありません」も「ピアノは買えません」も「レッスンが高すぎます」も通用しません。
多くの代償があることも充分理解してその上でそれが必要か判断して下さい。
しかし、そこまでする早期の音楽教育が果たして必要かどうか?どうしたらそれを意義あるものに出来るか?

ピアノをやる子は「嫌ならやめていいわよ」という親の言葉を「本当はやって欲しいんだ」と察するくらいの感受性は持っています。そして期待に応えようと頑張る。たくさん努力をしてコンクールを受けたり音大に入ったり留学したり、親も大変ですが子供も大変な思いをして子供時代と青春時代を過ごします。

そんな子供時代から、おかしなプライドを持ち続けて人間関係が上手くいかない人もいます。ピアノ競争の敗北という呪縛から逃れられず優秀なのにコンプレックスを抱き続ける人もいます。挫折してピアノが嫌いになっていく人もいます。周りを見ていると早期教育の弊害を感じることもあります。それくらいモノにするのは簡単なことではないのです。

本来の目的は、きっと音楽が好きになって演奏が出来たら人生が楽しいから。
でも、ピアノの魅力が深いのは努力して手に入れるものだからとも言えます。
ピアノを弾けるようになると楽しい。ピアノの世界を知っていると豊かになる。ピアノを通じて真の美しさを知ることが出来る。ピアノを共に楽しむ仲間は、変わってるけどみんな上っ面でない付き合いが出来る。
いいことがたくさんありますが、上を上を目指すと目的が見えなくなることもあります。

目的を達成するために、早期音楽教育を成功させる秘訣は一つ。
それは「親子がよい関係でいる」こと。
結果を出すのは大変な事です。そんな大変な事を自分が子供だったら出来るか、そこから考えて下さい。
それでも二人三脚で頑張れたら、能力以上の力がついてくるし、その道に進んでも進まなくてもピアノが宝物になるはずです。



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