「だいたい出来たでは本番は出来ない」。
子供の時からピアノをやっていて自然に身につくことの一つが、この認識です。「だいたいで終わりにしない」という習慣はピアノ以外でも「物事は終盤に差しかかったときこそまだまだそこからだ」と大切な事を気づかせてくれます。
これはピアノという習い事の大きな効果ではないかと思います。
人前での演奏が上手くいかないとき、特に大人からはじめられた方は「家では出来るのに、、」とがっかりされます。
「ほんとですか?練習の時もしかして『だいたい出来た』で出来たと思ってないですか?」と良く聞きます。
ずっとピアノをやっていると「だいたい出来たでは本番は出来ない」というのが身に染みてわかります。そのため念には念を入れてあらゆる練習をしています。それが大変なんです。「だいたい」弾けるまでを1とするとレッスンで弾けるには10倍、発表会などで弾けるには100倍の努力が必要です。だいたいは出来るうちに入りません。英会話では、外人を目の前にすると出来てた英語も全く口から出て来ないのはよくありますよね。それと同じなんですが、でもピアノはだいたい出来ていれば本番出来ると思っちゃってるんですね。大人の方はこれを理解するまでにかなりの時間を要します。そして理解しても、やるとなるとなかなか難しいです。
家で100回中100回出来る事も本番では出来ないということもある。だからこそつめが甘いとだめで当然。中途半端では物事は上手くいかない。
小さいうちにこの感覚を持てると地味な努力をする習慣がつきます。
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