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2015年5月12日火曜日

子供は忘れる

以前スパルタ音楽教育の幼稚園でピアノやリトミックを教えていました(笑)。
いや、笑い事ではありません。新卒の私は上の先生に怒られるのが怖くて怖くてノイローゼになりそうでしたし、園児たちも言いはしませんでしたが先生を怖がっていました。なんたって先生たちは園児の名前を姓で呼び捨てにしてました。本当です。

そこの園では、課外授業ではなく園のカリキュラムとして音楽はリトミック、鼓笛、ピアノ個人レッスン、ヴァイオリン個人レッスンを全員がしていました。さぞ園のお月謝は高かったでしょう。
ほかに国語では俳句やらことわざやら4字熟語を暗唱してました。言っときますが幼稚園です。私は音楽のスパルタは大反対でしたが、その国語については自分が劣っているだけに「この子たちはこんなにどんどん覚えて将来凄い物知りになるんだろうな。今苦労してもこんなに知ってたら役立つだろうな」と羨望の眼差しで見ていました。

そしてそれから何十年。。。
この間ふとその事を思い出し、そのときの子に聞いてみました。
「あの時の俳句とか覚えてる?」
「!?そんなのやってたの?その記憶すらない」。

俳句をやっていたことすら忘れちゃったその子はとても優秀な大人になっています。私は確信しました。子供は覚えるのは早いけれど、忘れるのも早いと。
とくに意味の理解出来ていないものは、やったことすら忘れるんだと。


小さい子の記憶力はとてもいいです。ですが早めに大事な事を覚えさせても忘れちゃうかもしれません。
回路を作るとかいっぱい働かすという意味では俳句もいいけれど、小さい子の脳は記憶以外の別の事に使わないともったいない気がします。


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