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2013年10月21日月曜日

ピアノと協調性

ピアノは、右手と左手、メロディと伴奏、2声3声、と一人で何役もやるので、他の人とのアンサンブルはとっても勉強になります。まずは手軽に連弾を試してみて下さい。

連弾って楽譜はソロより簡単だけど難しいところが違います。自分のタイミングで始めてしまったり、相手が失敗しちゃったり、自分が弾き直して相手がさっさと行っちゃったり。もう少し上級になると、気を使いすぎて遠慮がちの表現のないピアノになっちゃったり、音楽的な違いからよそよそしい演奏になったり、。。

そのとき必要になるのが真の協調性です。
自分に合わせてもらう、相手に合わせてあげるとかじゃなく、一つの音楽を2人で見る。それぞれの人格を別物として「いい音楽」を作ろうとただ音楽の方を向く。

そうすると、相手のためを思って止まってあげることが、いいことでないのがわかります。連弾相手に気を遣って、聴く人や音楽そのものを軽視する結果になっては、本末転倒です。アンサンブルはアンサンブルで生まれる音楽のために力を合わせることです。アンサンブルする人のためのアンサンブルは聴いていてあまり気持ちいいものではありません。


協調性とは、レベルを合わせてあげることでも、けんかをせずに仲良くやることでもなく、健闘しあい高め合うことだと思います。難しいことですが、その分そうできたら一人では得られない幸福を感じられるはず。楽しいことは難しい。難しいことはすごく楽しくなる。人生の基本的法則ですね。




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