本番で間違えない、について書きましたが、ちょっと付け加えますと「本番で間違えてもいい」のです。
間違えない演奏より心に響く演奏という意味でもありますし、もう一つ、趣味の大人ならではの楽しみとして「弾きたいから弾く」というものです。
間違えないようにしたい気持ちはやまやまでも、それは本当に大変な作業です。ですので「趣味なんだから間違えても楽しめればいい」という考え方もあっていいのです。
実はそうでないと趣味としてのピアノは成り立たなくなってしまう面も多いにあります。
ヒマラヤ登山には厳しい訓練が必要です。それはわかります。でも高尾山だって甘く見てはいけません。でもピアノはサントリーホールで 間違えても市民会館で間違えても命には別状ないのです。
要は自分の目的が何か、です。
本番で練習通り完璧に弾くことを目指すなら自分のレベル以上の物は弾いてはダメです。その上で、絶えず正しい練習をして本番直前はもう一度ゆっくり、片手、部分と抜かりなくやらなくてはいけません。これがめんどくさい人は人前で弾いてはいけないのか、ピアノやめろってことか、というとそうではありません。
レベル以上の弾きたい曲をめんどくさいことはせず楽しく弾きたいってことなら、 本番で間違えてもいいや、と自分で納得した上で弾きたい曲を弾けばいいのです。自分でお金を払う催しなら、「自分の目的」で弾いていいのです。
この曲を発表会で弾いてみたい。
失敗してでもチャレンジしてみたい。
大人のピアノのいいところはこれですよね。満足感は様々です。本当は聴いている人のことを考えるのも大事なことなのですが、なにしろお金を払ってるのは自分。たまには目をつぶってください、という気持ちで、失敗しても弾けて良かった、勉強になった、というのもいいと思います。また、ものすごい苦労してやっとここまで弾けるようになったという演奏をきくと、多少間違えても感動するものです。
これはピアノ云々より性格や生き方の問題ですね。
答えは自分で出してください。
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