今日はピアノ弾き合い会でした。
中村誠先生のアドヴァイスはいつもながら的確で、1回弾いただけでこれだけ多くのことを聴き取り、今出来ることとこれからの課題をご提示されることに驚きです。
また1曲1曲への解釈が深く、きっとご参加の皆様は、自分の曲へのアドヴァイスだけでなく他の方へのアドヴァイスもとてもとても勉強になったと思います。
はじめてピアノの会の中でも価値あるイベントです。
どうしたら魅力あるピアノが弾けるんだろうか、とお悩みの方、是非一度のぞきに来てください。
さて、私も2週間後に本番を控えて、まだ全然出来ていない曲を弾かせていただきました。よくも人前で弾いたものだというくらいひどかったです。20カ所は間違えて2カ所は立ち止まって考えてしまいました。練習不足で完成度がとんでもなく低いのは自分が一番わかっているのに、家では出来ているのに、と言いたくなって(笑)「違うでしょ」と自分に突っ込みを入れながら帰ってきました。
人前で弾けないことを「弾けていない」と言います。
仮に家で出来ていても「本当の実力はない」と言います。
家で出来ている → 人前で弾ける
この → がピアノの練習で一番大変なことであり一番大事なことでもあります。
家で弾ける = 人前で弾ける
だったらどんなに楽でしょう。
一人で英会話を練習しているときはすっと英語が出てきても、目の前の外人と話せなかったら、その人は「私は英語で話が出来る」と言わないですよね。
外人が目の前にいたら緊張する。でもそこで話せなかったら緊張しようがしまいがその人は英語が話せない、ということなのです。
中村先生に「差し出がましいようですが、楽譜を見て弾いたらいかがでしょう?」とアドヴァイスいただきました。
「次の音、次の音」と探っているのがバレバレでした。大変貴重なアドヴァイスでした。
20カ所も間違えて立ち止まることは本当は涙が出るくらい恥ずかしいのです。
こう見えてとてもプレッシャーに弱い人間です。本当は逃げたい。。
でも友人のピアノの講師が言っていました。
「この仕事は恥知らずか卑怯者のどちらかの選択」と。
卑怯者は逃げること、恥知らずは大失敗すること。
その友人は続けて言いました。
「もし恥知らずなことになっても頑張っていけばいつか恥知らずは返上出来るかもしれない。だけど卑怯者は常に後ろめたさとの戦い。だから私は恥知らずを取る」と、、。
私は今回もまた恥知らずをやらかしました。が、大失敗してでも弾かせていただいてよかったです。以前みどり先生が言ってた「本当はピアノって人に聴いてほしいものだと思う」という言葉と、いつか恥知らずは返上出来る、という思いで頑張ります。
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