大人になってわかったことの一つに、ほとんどの大人は身体が大きくなっただけの、子供と同じ人間というのがあります。もちろん自分もです。
なので教師だから医者だから優れているってことはないと、納得しています。
そして親だって成熟した大人な訳じゃないんですね。
でも、だからって私は友達親子というのが好きではありません。
大人同士になれば別ですが、子供が小さい時は立場が全然違うのですから、意見も行動も違うはずで、友達になれる訳がないのです。めんどくさくて大変なことはしたくない子供と大人が話が合うわけがないのです。なぜ友達親子が増えているかというと、その方が楽だからです。友達になっちゃったら叱ったり管理しないで済みます。自分が楽なのです。
私みたいに楽したい人間にはそのことが良くわかります。
昨夜11時頃帰宅するとき、居酒屋から4人家族が仲良く出てきました。小学生の子供は慣れた感じで楽しそうでした。バカな親だと思いました。たとえ子供がそれを望んでも、早く寝かせるのが親です。ケチだなんだと言われても寝かせるのが親です。たまにはそういうこともいいという人もいますが、何故たまにいいのかもわかりません。子供の生活に沿ったたまにいいことをすればいいと思います。
宇宙飛行士の油井さんのお父様が息子を尊敬しますと言い、油井さんは私が父を尊敬しているんです、と言いました。いい話です。
友達親子との違いは、油井さんのところはどちらも大人ということです。
子供の上に立つには、上に立つ責任が生じます。
責任あるものは責任ある行動をしなくてはいけません。
自分が夜11時まで居酒屋でのんびりお食事したりお酒飲んだりしたいのを我慢して、自分を律しないといけません。友人と遅くまで話も出来ません。ゲームをし放題、お金を使いたい放題ってわけにもいきません。
親がストレスがあると子育てに良くないといってそんなことでストレス発散するのは、未熟な証拠です。責任あるものはストレスなんてあって当然なのです。ストレスのない喜びなんてないのです。
子育ては難しいでしょう。
ピアノの生徒さんにも、いかに練習をさせるかはとても苦心するところです。
私のような幼稚な人間は生徒さんと友達でいられたらとても楽です。
でも、それが一番生徒さんを成長させることになるのかと言うと違います。
親子でもそうです。
責任あるものが迎合していてはその力は発揮出来ませんし相手も成長出来ません。
逆境に負けない精神を培うには、大人が逃げず、子供たちと毅然と闘うことだと思います。
そんな大人に自分がなれるかというと絶対なれませんが、でもなれるよう心がけたいとは思います。
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