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2015年11月9日月曜日

子供の理解力

最近のお母様お父様は小さな子供でも納得するよう、言葉で、噛み砕いて説明しています。


コンサートで3歳くらいの子がのどが渇いたので何か飲みたい、飴は持っていないかとお母様に聞いていました。お母様は耳元でささやきジェスチャーで何度も「しーっ」としながら、「ここではしゃべってはダメよ、飴はあとで買ってあげるから」と目で語っていました。でも子供はそれがわからず、声に出してのどが渇いた、ジュース、飴と何度も繰り返していました。泣きわめいていた訳ではありませんが、咳一つが響くホールでは座席の端まで聞こえています。子供としては伝わっていないと思って何度も言っていただけだと思います。

レッスンで練習をして来ない子の親御さんが「言っても練習しないので話し合った結果、子供が自分でやめるって決めましたのでやめます」とおっしゃっていました。


どちらも理解のある親御さんですが、子供を大人扱いし過ぎです。
と言っても大人でもわからないことはわからないのですが。

マナーや決まり事は「何故そうなのか」わかるようになってからではもう身に付きません。
ピアノの耳作りもそうです。和音など理屈がわかるようになってからではもう遅いのです。

私は偏屈なので、理由のない事はやりたくない、納得出来ないものはやりたくないのですが、しかし父や母に「そうしなさい」と言われ反発しながならやってきたことが今になってとても役に立ってて「あ〜危なかった、自分で決めてたら何にもやらなかった、ヤバイヤバイ」と思うこと多々ありです。字は丁寧に書きなさい、と言われた事も守れば良かったです。今からでは遅し、乱筆が身に付いてしまいました。


あくまで一般論ですが、理由がわからないけどやる必要のあることは、わかってもわからなくても習慣づけたほうがいいですね。子供は感性では天才です。でも知力はまだまだです。何より経験がありません。
「子供の頭ではわからない事もある。大人になってからでは遅いから」という姿勢も大切だと思います。

まあ、子育ては言うは易し行うは難しですね。親は冷静に客観的に教育出来ませんから、大変です。
コンサートの時のことで言えば、喉が渇いちゃった子供をその場で納得させることは出来ません。まずは抱いて急いで外に連れ出す。理解させるのは外で。これが子供に教えるべきマナーです。









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