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2013年9月15日日曜日

ピアノと電子ピアノ

電子ピアノとピアノは目的が違います。


メロディ、ハーモニーを楽しむためだけなら電子ピアノ
それ以上の、言葉で言えないものを求めるならピアノ(笑)

言葉で言えないなら書くなって言われそうです。
ピアノの魅力は「音色」とよく言われますが、一言でそうとも言えないのです。
そこでそれがズバリ実感出来るのが、それぞれの楽器作製の行程の違いです。
ピアノを作る行程を知ると電子ピアノとピアノは別物で、それは違う目的のためなんだと実感します。

私は陶芸は出来ませんが、ちょっとかじったときに「深すぎる。これは趣味では出来ない」と慌てました。どんなお湯飲みでもお茶は飲めるし、充分美味しい、充分なのにいいお茶碗を作るのが陶芸です。つまりいいお茶碗にはお茶を飲むときに「美味しい」以上の付加価値が加わりまくるという事です。

もちろん電子ピアノはとても便利で、これを発明、開発して下さった方には、感謝と敬意を払うことに違いなく頭が下がります。本物の陶器のような「割れないお茶碗」が大量生産出来るようになったようなもんです。しかし、ピアノの制作は木を植えるところから始まるという、なんとも壮大なドラマを持つのです。しかも熱帯でただ大きくすればいいって木ではダメなんです。

そんな風に作られるには意味があります。なぜそれだけの事をするか、それだけの違いがあるからです。言葉では言えないすごい事が(笑)。そう、電子ピアノとピアノ、目指す場所もたどり着く場所も違うのです。どんなお茶碗でお茶を飲むか、陶芸や茶道の道たるゆえんがあるように。

「百聞は一見にしかず」、歴史的ピアノを見たりピアノの構造を学んだりすると、ピアノはとてつもない芸術だったんだと、腰を抜かします。










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