大人の方から「部分練習や片手練習をしてるのに通すと弾けません、どうしたらいいですか?」と聞かれます。
ズバリ、曲が難しすぎます。大人は理解力があるので、頭で読める楽譜を弾けるものと勘違いしてしまいます。書類を作ろうとしてパソコンで入力するとき、一つ一つキーボードを確認しながら
今度、ピアノ の (えーと) 弾き 合い 会 を (んーと)やる ので 着て(あ!違う)
来て 下さい 。
と打ってもちゃんと書類は出来上がりますが、ピアノは上記のようにいちいち切っていたら、曲にはなりません。大人の方は、この入力状態を「自分に可能な曲」と認識してしまいがちです。でもピアノはいちいち切らずに
今度、ピアノの弾き合い会をやるので来て下さい。
としないと。。これが出来ない曲だったら、その曲はとりあえず今はあきらめましょう(バッサリ)。弾きこなせちゃえば楽譜にカタカナを書いてもOK。危険なのは
今度ピアノの 弾きあ いかいをやるのできてく ださい。とか
こんピアノのの弾き弾き合い をのさい。とか
それらしく?弾けていると思い込んじゃう事です。
弾けた、と思ったら、自分のピアノを録音して聴いてみてください。録音となると緊張して弾けない場合は、既に弾けてないって事です。次に、一人で弾けたら人前で弾いてみる。人前で弾けなかったら、やっぱりまだまだ(笑)。もう一度猛練習して挑むかレベルを下げる。練習では出来るのに、、、あがってしまった、、、人前で弾くのは向いていない、、、恥をかいた、、、練習して損した、、、楽譜買って損した、、、って残念なことが続くのは、その曲を弾く実力がないからです。自分が実力以上の事をしているのを思い知ることが先決です(ここまで言う、、)。
でも不思議な事に、弾いてはあきらめ、レベルを下げるという無駄骨を折り続けていると、曲選びが出来るようになって来ます。
まずは、簡単すぎるくらいの曲を数をこなして、きちんと弾く。たとえば、長くない「弾き合い会に来て」とアレンジされた曲でいいのです。無理に長くするより伝わります。
これが出来たら、レベルアップしたものを失敗を覚悟で弾いてみる。人前で失敗する事は反省のチャンスと思う。同じ曲を何度も、何年にもまたがってやり直す。でもその間に自分の実力通りの人前でこれなら弾けるというのは必ずキープしておく。
こんなめんどくさい事、やるだけの価値があるのがピアノです。
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