もし「簡単に弾けるなら」始めようと思っている方がいるなら、「簡単に弾けるのは『アヒルのがっしょう』と『たのしいおどり』までですが、いいですか?」と教えてあげたいです。
すでに始めてしまって「簡単に弾けると思ってたのに〜」とがっかりしている方は、「難しい」と考えを改めるところから始め、そうと知った上で、思い直してやるか、難しいからやめるか、です。もし「自分は才能がないから難しい??」と思っていたらそれは誤解で、人間全員難しいので、安心して続けて下さい。
私は日常生活で失敗ばかりしているので、人には「頑張れない種類」がある事を痛い程良くわかってます。私は、ピアノは努力と運のみでここまで続いたけど、日常生活は頑張れない、そう考えると人によって頑張れることは違うのだと思います。
なのでピアノを始める方、始めた方全員にピアノを頑張れと言うつもりはさらさらないんです。ただ簡単に上手にはならないことは事実として知っておいて欲しいと思います。ピアノが簡単だなんて言ったら私の人生詐欺にあったようなもんです。
じゃあ「難しいということはわかった、でも頑張れない、でもやめたくない」
人はどうすればいいでしょう?
もう答えは出ていますね。難しくて、しかも頑張れないのにやめたくない。。。
それはピアノが大好きだからですね。この一言に涙するくらい。
私の経験からすると、ピアノの神様は何気なく上手に弾いてくれる人より、一生懸命思いを寄せてくれる人の方が好きな気がします。簡単に落とせる女だからと言い寄られたら気分悪いですもんね。フフ。付け加えるなら、私はピアノが好きなのに『上手にならなくていい』と思っている人がいるとは思えない。好きな事なら、今1なら2になりたいのが自然です。だから、上手にならないとやめたくなっちゃうのでは?私は「上手になりたいです!」と声を大にして言っています。その方が、ピアノさんも応えやすいと思って。あー、もしかしたらこれがいけないのでしょうか?「好きだけど遠くで見てます…」がやまとなでしこですよね。上手にならなくても楽しいというのが一番純粋なピアノへの愛かもしれませんね。そう、私は欲のかたまりです。
私のように欲深くて、上手になりたいのに上手になれない方が出来る唯一の事は離れないこと。始める方もここだけは肝に銘じて下さい、欲深い方は必ずやこれを思う日が訪れますので(笑)。そうしたらすでに出来ている1を大切にすること、1出来ることに感謝して味わうこと、恥ずかしがらず1を人と共有すること、次に理想を持つこと、理想に一歩でなく半歩だけ近づこうとすること。
こんな風に書きながら、やっぱり日常生活頑張れる人が一番うらやましいよな、と今日も思います。
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