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2014年1月19日日曜日

自分と他人のピアノの幸せ

上手になりたい理由はなんでしょう?
始めるときはあの曲が弾けるようになりたい、という動機ですが、そのあと何が待っていますか?その曲が弾けた、その先に待っているのもはなんですか?


英語問題集1巻を終えたら2巻に進む喜びを、知らず知らずピアノに求めている方はけっこう多いものです。知識欲はそれはそれで素晴らしいです。それもモチベーションに繋がります。けれど、いつの間にか、進む事が目的になって、実際は外人に道を聞かれても答えられない自分。。。4巻まで進んでるのに!?なんてことも。



先日、ピアノサークルのグループレッスンをしながら、「グループは、個人レッスンのように時間は自由じゃないし、好きな曲を見てもらう時間も圧倒的に少ないけれど、お仲間のまだ未完成のピアノをみんなが聴いて、自分の未完成のピアノをみんなに聴かれて、それを楽しんでいる。これこそが、上手に弾ける先にあるものなんだ」と、改めて確信しました。

私は、音楽には英語問題集全10巻制覇だけではない楽しみを見つけて欲しいです。それは音楽には人を楽しませる力があるからです。レベルは関係ありません。1巻でもいいんです。小学生が一番スゴいシールを「見せてあげる!」と見せてくれた時、すごい幸せになります。「こんなスゴいシール????」って超!嬉しくなります。

芸術というと難しく捉えられますが、芸術とは他人を喜ばせる、そこだと思います。弾けるようになって自分がどうかだけではなく、人も楽しませただろうか、ということも忘れずにいると、出来なくてもきっと違うんだと思います。

そうすると、『弾けるようになったらさぞ自分は幸せになるだろう」という呪縛からも抜け出せます。なんか、ピアノというツールを使って皆と今を楽しんでいる、それを楽しむために練習している、そんなのがすごくいいです。





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