講師セミナーがたくさんある昨今、指導法は色々なところで学べるようになりました。
私も時々参加しています。ご参加の先生たちは皆熱心で、この仕事が大好きで生徒さん思いなのが良くわかります。
しかし、2時間や何時間かのセミナーはあくまで「気づき」を与えてくれる場、そこで知った事は、知識でも技術でもありません。自分はこんな事も知らないで教えていたんだとか、時代は変わって来ているんだとか、あるいは、この先生とは違う、とか気づくだけです。そこから勉強を続けないと、単なるレッスンのネタ探しになって、あっちに行ってはこっちを忘れるという、使い捨てになってしまいます。それが習慣になると矛盾さえ生まれます。
また、それぞれの先生が持論を展開しているので、正しいというわけではありません。そもそも1回やそこらでその先生のすべてを把握出来るものではありません。
自分で気づき、考え、自分の時間を継続してかけるようにしないと。
たまのたった2時間でどうにかしようとしてはいけません(笑)。
こんなことを言うと、頼りないかもしれませんが、私もいまだに悩み迷ってのピアノ指導です。奏法同様、人によって手によって時代によって合うものは違うのでしょう。
私はピアノは弾くだけでなく、音楽や芸術の面白さや奥深さを知るきっかけにして欲しいと思っています。特に大人の方はピアノを弾く限界に敏感ですから、上手に弾くことから離れ、ピアノをはじめたら世界が広がって人生が豊かになった、と考えてもらいたいと思っています。これからも試行錯誤していきます。
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