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2014年2月9日日曜日

ビジネスパーソンの感受性

社会で芸術とは違う分野の仕事をしている方々の方がピアノを弾く人よりよっぽど感受性が豊かである場合がある件について。


考えてみたらピアノばっかりに向かっていると「どうしたらこのパッセージが弾けるか」「この曲の真意は」と言う事ばかり考えて隣の人のことなど考えなくなってます。感受性がなくなるのは当然と言えば当然です。

子供は耳がいいので、先生に言われた通り弱くしたりためたりしなったり結構出来ます。そこに感情の移り変わりがなくても出来てしまいます。こんなふうに『音を聴いてまねをする』ことをピアノだと思って育ってしまうと感受性は育ちません。自分で音楽を創る事が出来なくなってしまいます。

それに比べ例えば知り合いのある社長さん。自分のやりたい事と世の中のニーズをいつも照らし合わせて考える癖がついているので、いろいろなものに敏感です。ビジネス書から小説から歴史ものまで読み聞き上手。買ってくれる人、売ってくれる社員に思いをはせ、あらゆる事を吸収しようという気持ち満々です。人間に興味津々です。そして自分の意志と責任で行動に移す。夢を成すには大胆な勇気と繊細な感受性を兼ね備える人間力が必要なのだとつくづく感じます。「金こそ全て」という社長さんに限ってそうではありません(笑)。

何百年もの時を経て曲を残している偉大な作曲家の人生を調べると、戦争や偏見、差別の中、命を削って曲を作った事がわかります。でもだからと言ってそれを聴く現代の人間を放ったらかしては手落ちですね。その時代を超えた感性を現代の戦争のない便利な飽食の時代の人々に伝える、、、。社長さんが現代の人間を相手にしているのなら、クラッシックは昔の偉大な作曲家と現代の人を両方相手にしないといけません。更なる感受性が必要ですね。


ビジネスパーソンほどの勤勉さと感受性を持って、いえ、それ以上の熱意と自覚を持って精進するよう努力します。




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