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2014年2月17日月曜日

中高年のはじめてピアノの会の特徴

はじめてピアノの会の中高年のピアノサークルにはいくつかの特徴があります。まとめると大人でも基礎をやるというところです。私たちが考える音楽の基礎とは以下の通りです。


1、仲間と

2、体と脳の活性化

3、学ぶ

4、歌う 弾く


1、仲間とやる意味は一番は楽しいからです。でもこれが実は音楽の基礎でもあるので
  す。ハーモニーとは調和という意味。一緒にやる事自体楽しいし、仲間がどんな
  風に練習して、どんな風に指導されているのか客観的に聞くことは耳を育てるという
  音楽の基礎を作ります。

2、肩や腕や首に力が入っていては弾けない、ピアノは体で弾くものと知らない方が結構
  います。そして目で見た楽譜からの情報を脳に送って、脳はその情報を指先に送りま
  す。それをいちいち考えずに出来るようその回路を作るための指やリズムのトレーニ
  ングを行います。

3、大人ならではの楽しみは知る事。西洋音楽の仕組みや作曲家の人生を学ぶ事、ピアノ
  以外の芸術を知る事もピアノ演奏の重要な鍵。知る学ぶは人生を豊かにする基本
  ですね。

4、歌う、弾くが最後に来ているあたり(笑)この会の特徴です。ピアノという楽器で歌
  うのがピアノ演奏です。弾くとは歌を指で歌うこと。レッスンでは歌心を大事にしつ
  つ、わからないところやラクに美しく弾けるコツや方法を覚えます。手取り足取りで
  はなく、一人で弾けるようになる事が目標です。弾けるようになるにはつまるとこ
  ろ、お家での練習しかありません。
  


と、いうわけで、好きな曲だけ先生に教えてもらって弾きたい、と言う方には不向きです。大人の方が好きな曲を弾きたくていらしてる事は良く理解しています。確かに好きな曲だけやっている人の方が、その1曲に関しては一見良く弾けます。しかし、本当に音楽の良さを理解するには、またレッスンに行けないときもある程度一人で学習を進められるには、このやりかたがいいと思っています。

上記のことをやっていくと弾く事の前にまず聴けるようになってきます。作曲家はどうで何拍子でここの音の粒を揃えるのはなんて難しいの!、、、なんて事をしている方と、そんな事は考えず楽譜だけ見てその曲ぽく弾いている方とは、ピアニストの弾いている曲を聴いた時の反応が違ってきます。言い方が悪いのですが、鑑賞専門の方や根気のいる基礎をしていない方は自分のピアノを棚に上げて(笑)ピアニストのあら探しをします。しっかり学習している方は小さな箇所に感心し感動します。

画家が自分で描いたものが何かわからないってそんな馬鹿な事あるはずないのに、ピアノだと自分がどう弾いているかわかっていない事が大有りなんです。耳は聞こえているだけに厄介です。実は使う気にならないと使えないのが耳です。本当は指よりまず鍛えるべきは耳です。


基礎をやってどれだけ自分の曲に反映されるかは個人の取り組みの問題ですが、批評家ではない実践を伴った耳が使えるようになると音楽の楽しみが増えるのは確かです。









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