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2014年5月19日月曜日

活かす

楽器にはそれぞれ可能な音域があります。
声楽では、ソプラノの人はバスの声は出せません。
弦楽器では、低い音から高い音まで楽器自体が変わっちゃいます。
また楽器には、音域以外にそれぞれの楽器に出せる音色も決まっています。

ピアノは88鍵盤あり音域が広いので他の楽器のパートを再現することが出来ます。
でもここに落とし穴があって、ピアノは音域の違う楽器を再現出来るのですが、うっかりその楽器の音色を置き去りにしてメロディーの再現のみに気持ちが向いてしまいます。

「これは弦楽四重奏」、「ここはコントラバスの音ピッコロの音」とかいう意識を持たないとせっかくの音楽の魅力も半減です。ピアノの音色はあくまでピアノの音色でしかありませんが、ピアノはニュアンスは変えられる楽器でもあるのです。

ピアノを弾くとき「ここはオーケストラだったらどんな楽器?」とイメージ出来ると豊かなピアノになると思います。実際はその音自体は出ないんですがイメージすると全然変わって来ます。コロコロと遊び回るピッコロや拍を刻むコントラバスの奏者を想像しながら。。

楽器の王様と言われるピアノ。
王様とは民の声を聞いて安泰な世を治めるもの。
他の楽器の個性を活かしてその名に恥ずかしくない楽器の王でいたいものです。




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