ページ

2014年7月1日火曜日

本心

人に聞かせるために弾いているわけじゃない


「そういうのって本心ですかね?」とM先生がおっしゃいました。
私のことを言った訳ではありませんが、その洞察力の鋭さに私は思わず手で口を押さえていました。
本心を見透かされた気がしたのです。

上手だったら聴いてほしい願望が心の底にはずっとあったかもしれない、、、。
はじめてそんな風に思いました。
上手に弾いて、聴いてもらって、よかったと言ってもらいたい。
これは私だけでなく、ピアノを弾く人全員の、間違いなく100%全員の心の本音ではないでしょうか?

ふと考えました。
もし聴く人全員がピアノの上手下手がわからなくて、必ず絶賛されるとわかっていたら、、、
私なら間違いなく得意げに、でもその得意さを顔には出さず
「こんなの普通ですから〜」、みたいな顔してさりげなく弾いたでしょう。

結局、実際はそれを得られないことを知っているから弾けないのです。
それでも私は人前で弾きたくないという言い方はもうやめようと思いました。
練習のように弾けないのは緊張するのは全員一緒。
でも、ほめられないだろう覚悟で臨むピアノだからこそ誰かに勇気を与えることもあるかもしれない。

好き好んで命がけで弾いてます。



















0 件のコメント: