著作権が消滅するのが作者の死後50年から70年になるというウワサを聞きました。
いろいろ反発があるようです。
著作権料を払わなくてはいけなくなるからです。
しかし反発するだけマシかもしれません。
演奏会や放送業界などでは著作権料は支払って当然のものですが、
一般の人々にとって著作権などなきに等しいのが現状、違法コピーがまかり通っています。
ピアノ学習者にとって身近なコピーは楽譜のコピーが一番多いでしょう。
実際、ほとんどの方がコピーの楽譜は使ったことがあると思いますが、
そこに罪悪感はどれくらいありますか?
それで営業をしていないんだから、
個人の楽しみのためなんだからいいんじゃないという意見があります。
しかし、美味しい物を食べるとき、材料費はかかります。
フラワーアレンジメントを楽しむとき、
個人の楽しみだからって花代はタダってことはあり得ません。
ほんとうは音楽だってこれと同じです。
これは自然に生まれたものではなく、
人が人のために、スゴく忍耐強く歳月をかけて作りあげた作品です。
製品です。商品です。
それが生まれるために
作者、編集者、印刷屋さん、出版者、販売者と沢山の方が労力やお金を使っています。
食べてなくなる食料にお金を払うように、
枯れるお花をお金で買うように、
形として残らないけど心の栄養になる音楽にもお金は払うのが筋だと私は思っています。
種から果実が実るように音楽にも時間と手間がかかっているのです。
コピー代30円ではあまりに安すぎです。
ピアノを聴いたり学んだりする側の気持ちだけでなく、
作ったり提供する側の権利もきちんと考え守ることこそが
本当に音楽を愛し広めることだと私は思います。
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