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2015年1月9日金曜日

ピアノの先生の選び方

ピアノには生き方が出ます。
何を大事にするか、取り組み方、性格、経験、育った家庭…。

先生を選ぶ時、教え方や音楽性を見てらっしゃると思いますが、その見方にはその方の人生観が出ています。音楽面では先生の生徒さんを見ると、上手だけど厳しそうとか楽しそうでも上手じゃないとか(笑)わりとわかりやすい部分はあります。

でも私は個人的に、それに加えて生徒さんが多様性をもっている、というのが大事だと思っています。同じような弾き方、楽しみ方が一種宗教に聞こえてしまうのは私だけでしょうか?全員同じように上手で全員同じように楽しそうだと自分も「同じように」ならないといけない気がして不安になります。全員上手ってあり得ないと思います。私はピアノは個性を生かしてこそだと思います。下手も個性のうちです。自分の弾きたいピアノを弾く手助けをしてくれるのが先生ですので、そこを大事にしましょう。

先生が演奏し続けていることも大事ですが、実は、先生をしながら人前で演奏することは、時間の確保や違うメンタルの使い方などとても難しいので、教える事がおろそかになっている可能性もあります。しかし、日々の練習の大変さ、基礎の大事さ、本番にのぞむ緊張感は演奏をし続けていてこそわかります。ピアノの楽しみも苦しみも人前で弾いてこそです。この辺りは臨機応変に見ていくといいですね。

また自信と謙虚さの両方あることも大事です。
努力と継続の結果は自信ですが、音楽は決して完成するものでないので謙虚でないと学び続けられません。70の先生も80の先生も。

と言っても先生が違っても何も変わらない事もすごく多いと思っています。なにしろピアノは生き方ですので、大人の方はそれまでのご自身の生き方で知らず知らず「自分のやり方」を通してしまいますし、子供の場合は養育者の生き方です。まずは、先生の言うことを素直に受け入れてやってみると逆に自分と合う合わないが自ずとわかります。

その先生でやれる事をやって「この先生は違うかもしれない」と思ったら、その先生を卒業してもいいと思います。先生には申し訳ないけど、何のためにピアノをやっているかと言ったら、先生のためでなく自分のためですから。やっぱり人は自分の潜在意識が行きたい方向でなければ、ついていこうというモチベーションになりません。

あ、それとこのあいだテレビで言ってましたが、音楽ばかりやってると変わり者になるのはしょうがないらしいです。だいたいピアノの先生は変わってます。ここは暖かい目で見ていただけますと有難いです。




















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