感動はカタルシスです。
昔、感受性が豊かなことは傷つきやすいことではないか、と思ったことがあります。人は鈍感に育ったほうが生きやすいのではないか、と思ったことがあります。
でも。
傷つくことだけでなく楽しいこと嬉しいことを感知するのも感受性だと今は思っています。傷ついてもそこから回復する力はまさに感受性だと思います。そして嬉しいとか楽しいとか以上の感動という感情。これこそが感受性だと思います。
感動すると、心の中に溜まった澱のようなものが浄化されますよね。
字を覚えたり計算できるようになると生きていくのに便利です。
でもだからって、感受性より大事ってことはありません。
まだ教育の進んでいない発展途上国では字を覚えたり計算できるようになることが教育の目的でそこには夢が溢れています。ですが実際はそれで人が幸せになる訳ではない。逆にストレスで競争で自分を失っては本末転倒です。人間は複雑なようでシンプルですよね。
子供を見ているとみんな素直で感受性が豊か。だから大人になってもその心をそのままを保てればいいのですけど、経験を重ねると、楽しい事だけでなく辛いこと悲しいことに遭遇する。そうすると傷つきたくなくて傷つかない心に変えてしまう。悲しくても辛くても傷つきやすい心のままでいることが、楽しみや感動も感じられる心でいることなのに、そうはできないのが人間の弱さ。こどものように感受性豊かで素直でいるというのは、とても難しい。
だけど、マイナスに振れるときがあってもその分プラスにも振れる感受性。
感動できる心は、剣よりもペンよりも強い武器だと思います。
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