フィギュアの宇野選手が「練習してきたことを自分自身で否定してしまった」と涙ながらに語っていました。
2位になったワグナー選手は「今までの苦労が報われた」と言っていました。
彼らの努力や苦労は相当なものでしょう。
以前羽生選手も「死に物狂いで頑張った」と言っていましたよね。
でもそれでも結果が出ないことってあるんですよね、残念ながら、、。
努力が大事なことはもちろんですが、でもその先に「努力しても出来ない事」があるのは事実です。
今回、浅田選手は7位でした。
練習では8回中8回成功していたトリプルアクセルが完璧に成功しなかったのは練習の成果が出なかったと言えますし、メダルが取れなかったことも結果が出なかったということだし最年少で優勝してずっとトップを走り続けてきた浅田選手にとって7位は過去最低の順位。
でもご本人は満面の笑みでした。
そして見ている私たちはとても感動しました。
浅田選手の姿は清々しさそのものでした。
そこに私たちは、勝敗だけでないものを見たのだと思います。
浅田選手の時代は終わった、引退した方がよかったのでは?と言われる中で、「復帰しなかったら後悔していた」と言ったあの笑顔。
そこには宇野選手の「結果が出ること」を乗り越えてきた歳月がありました。
人には個人差があり、人にはピークがあり、人には年齢があります。
人それぞれの限界が必ずあります。
その中で自分にできることをする。
それこそが「成果」なんじゃないかと思います。
結果と成果は違う。
成果=勝でない。
人に認めてもらう結果でなく自分が認める成果。
浅田選手の「できるからまだ続ける」という言葉には、優勝できるから続けるとはまったく違う意味の「できる」がありました。
昨日のはじめてピアノホールの会。
多くのピアノ学習者が「人前で弾くレベルじゃない」「緊張していつも通り弾けない」と尻込みする中、ピアノを始めて2年弱の御年85歳の男性が荒城の月で出演されました。「私の時代は男がピアノなんて出来なかった。今はそれができる時代。だからできる限り頑張って出てみたいと思います」と決心して。
「出来る」の重みをそこかしこで教えていただいています。
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