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2013年12月5日木曜日

暗譜!!

おはようございます。
今日もようこそお越し下さいました。ブログの仕組みがいまだによくわかっておらず、読んで下さる方がどちらの経路からお越し下さっているのかいつも不思議に思っています。詳しい方にしくみを教えていただきたいものです。それににしても有り難うございます。


ところで、先日ピアノの先生たちと今までの『失態』について話をしました。
私ほどの『大失態』をしでかした先生はいらっしゃいませんでしたが、やはり、一度や二度、思い出したくもない『失態』がある事を伺い、申し訳ないのですが、ほっとしました。

一番の大恐怖は『暗譜』です。
身近に、現代曲でもなんでも譜読みと同時に1週間で暗譜出来ちゃって忘れるのがわからない、という友人がいますので、人それぞれですが、凡人には出来ないのが普通です。これは間違いなく『才能』の問題です。

暗譜を克服出来る!?と期待してこのブログを読んで下さった方には申し訳ないのですが、『克服したい』と思っている時点で私の友人のような「自然に出来ちゃう能力」はないってことになるので、残念ですが、もう『克服』はあきらめるしかないと思います。1回1回慎重に綱渡りするしかないでしょう。

生徒さんは、ピアニストやピアノの先生は緊張もせず暗譜も難なくこなし、落ち着いて弾いていると、大勘違いしているようですが、とんでもありません。一線で活躍しているピアニストにも常に暗譜の恐怖はつきまとっているし、ましてコンサートピアニストでないピアノの先生の大半は、講師という看板の重さを背負いながら、生徒さんの羨望のまなざしにぐさぐさ刺され、毎回その恐怖と闘っています。しかも生徒さんの発表会での講師演奏となると、自分の曲には集中出来ないまま自分の番になります。(愚痴を言ってすみません、だったらやめろって話ですね、いいえ、やめません)


いずれにしても、生徒さんそれぞれが「私は極度のあがり症なんですが、どうしたらいいでしょう?」とおっしゃっていますが、”私”だけではありません、才能のある人以外全員それです、ということです。才能のある人の方が世の中少ないのです。子供がみな暗譜ですいすい弾くのは楽譜がまず違いますし、集中力が違います。

その中で、わたしが暗譜の事故を防ぐためにやってきた事は、片手ずつの暗譜や部分的な暗譜、鍵盤を弾かない楽譜だけでの暗譜、目をつぶって弾く、など皆がやっている事でしたが、それをマスターしてもダメな時はダメでした。今修行している方法は

•緊張しても力が抜ける脱力の徹底

•落ち着いて弾こうと考えず、細部まで注意深く弾こう、と考える

•集中力の練習

です。そもそも緊張すると力が入るのは当たり前の事なので、意識的に力がちゃんと抜けること、また意識しなくても脱力状態で弾けるような手にしておくことです。それが出来たら、いつもの力の抜けたいい音を出す事に意識を集中させるのです。いちいち次の音をイメージして注意深く弾くと、音楽に入り込めて忘れる隙がなくなる気がします。そしてどんなに心臓がドキドキして頭に血が上って帰りたくなる気持ちになっても弾けるように、家でそのシュミレーションのなか弾くようにします。誰もいない穏やかな昼下がりの家で、わざわざドキドキして頭に血が上って家に帰りたくなるシュミレーションを作るのも結構大変です。才能がないのは苦労します。

お互い頑張りましょう。











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