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2013年12月13日金曜日

ピアノレッスンの意義 3

初歩のレッスン、アーティキュレーションのレッスンの次のレッスンの意義は何かというと、ズバリ、「初心にかえる」です。


最初のレッスンの意義1の時はなんだかんだ言って「わかんないけど、でも先生がやれって言うから」的に受け身で学んでいますので、お月謝の半分くらいはぼんやり聞いています。(ただ子供はぼんやり聞いている事も身に付いてます、いい意味でも悪い意味でも)。
レッスンの意義2で書いたアーティキュレーションの部分はいかにも音楽をやっている!って感じで楽しいです。がそこに待っているのは、先生にいわれた通りに出来ない、言われている意味がよくわからない、練習では出来るのにレッスンでは出来ない、という挫折です。つまり先生の言っている事をわかりたいけどわからない、やりたいけど出来ないという感じです。実はこれ、最初の段階でぼんやりやり過ごしてしまった事が明るみになってきているだけなんです。ここで音楽を考えてやることの必要性が出て来ます。挫折は次に進むための恵みなんです。

この段階の挫折により、何が変わるかと言うと耳と指が変わります。なんとか出来るようになりたいと言う気持ちが、耳を変え、思った通りに弾く指作りに考えが及ぶようになります。先生の話が理解出来ないのに変りありませんが、どうしてだろうどうしたらいいだろうと自分で考えるようになって、大変能動的になります。なぜ先生が拍子が大事だっていっていたのか、なぜ手の形を言われていたのか、理由がわかって自分から意識を集中してやるようになります。

受け身で聞いていた事を能動的にもう一度やり直すと、吸収の仕方が全然違います。お月謝の倍くらい身に付きます。だいたいレッスンの意義2くらいのところでやめてしまう方が多いですが、コストパフォーマンスは一番優れていますので、是非ここまでレッスンを続けて元を取って欲しいと思います。浅田真央ちゃんもトリプルアクセルを封印して基礎に戻ったからこそ、いまのスケーティングがあると言っていますね。一緒に語ってしまい大変恐縮ですが。


本来のレッスンの意義は「自分で思っているよりも音楽は深かった」と知ってもらう事と思っています。「こんなもんでいい」なんておっしゃらずに一緒に深みにはまりましょう。



次は独学の愉しみも書きますね。

まだ寒すぎない冬の一日、街はクリスマスムードでした。
皆様、お風邪などひきませんよう。



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