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2014年8月29日金曜日

こどもとピアノ

前回子供のピアノの事について書きましたら沢山の方に読んでいただきました。
そのことに感謝するとともに、子供のピアノの悩みってこんなに大きかったんだと感じました。

私が「えー!そんな理由でやめないで!」と思うのと同じくらい親御さんは「やめたくない」「やめさせたくない」そして「ピアノが弾けるようになってほしい」と切実に思ってくださっていたんですね。

ピアノの先生は「やめないでください!」と言いたくてもお月謝を払ってくれるのは親御さんだし、金の亡者と思われそうで強く言えない、とみんな思っています。
私も若い頃はそうでした。
無理に引き止めると悪い気がして遠慮していました。

中には「家の方針で自分からやらない事はやめさせるようにしているんです」というお父様もいらっしゃいます。いやいや、そういうアナタは楽器を習得した事がありますか?と聞きたくなります。どんなに難しくて子供が一人でやるのが大変か。頭は使うし運動神経も使うしクタクタです。だからせめて誰かに寄り添っててもらいたい、それが楽器の練習です。以前三枝成彰さんは「ピアノなんて無理矢理練習させてはじめて弾けるようになる。子供に任せてたら誰も弾けるようになんかならない」「今第一線で活躍している演奏家の口から子供の頃練習が好きだったなんて聞いた事ない」とハッキリおっしゃっていました。あ、ここまでは厳しくやらなくてもいいんですが。。。

私は計画性が全くないので普段の私を知っている人は「ピアノはどうしているの?本番の日まで計画的に練習しないとだめでしょ?」と聞いてきます。しかしピアノは計画は立てなくても日々努力すればやれます。今日出来る事を毎日する、それだけです。
薄紙を1枚1枚重ねるように毎日練習する。私のように才能も実力もなく飽きっぽい人間でもやれるのは習慣以外の何物でもありません。

もし

・子供が練習しない
・やめさせたくはない
・今はお友達より弾けなくてもいつか役に立つならそれでもいい
・いつか役に立つならお月謝は払ってもいい

これに当てはまるなら先生にこの4つに当てはまる事をお話しして、先生と一緒に対策を練ってください。先生は、金の亡者だからではなく本当に続けると絶対良い事を自分の経験上知っていますからきっとその子供さんにあったやり方を探してくれます。そして指導は先生にお任せして家庭での練習は親御さんがおつきあい下さい。「家でお母様が指導」はよけいです(笑)。


私は、自分から練習せず欲もなく「無理矢理やらされている」感いっぱいで「ピアノは大っ嫌い」と公言していたクチです。
そんな私もまわりがあきらめずいてくれたおかげで(いや、あきらめていたからか?)今ではピアノが大好きで、ピアノのある人生に心から感謝できる大人となりました。












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