「流行に左右されないシンプルなもので暮らす」というのは「流行に左右されないシンプルなもので暮らすという流行に乗っている暮らし」ですね。結構な事です。流行に乗るのは世のさだめ、人のさだめです。
ただ、必要な物や好きなものだけに囲まれて無駄なく暮らすって行き過ぎだと思います。必要な物と全然必要ないもの、好きな物と全然好きじゃないものが混在して自分は自分と思いながらも時代に左右される無駄のある人生こそ真実だと思います。
必要な物も好きな物も、不必要な物も嫌いな物も、そして自分自身も永遠ではありません。
新しい機能のものが登場すれば心奪われたり、好きな物に飽きたりします。好きでないものも自分の経験や時代、年月でときめく物に変わったりするものです。
人は、必ず時代というフィルターを通して生きています。流行に乗るのはいけない事ではありません。しかし流行に流されて踊らされていると自分を失います。時代には逆らえない事は宿命です。だからこそ自覚が必要だと思います。
いらないものや捨てられないものが10割では困りますが、二割くらいのムダのある暮らしの方が自然でシンプルな暮らしだと思います。
消費が国を支えるという本末転倒な経済論には賛成出来ません。
統一感なんかなくてもスッキリなんかしていなくても、物を大事にして消費は控える方がずっと美しいと思っています。
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