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2015年2月23日月曜日

アルテワークショップ補足

「表現力をつける優しい音色奏法」と「第1回ピアノ講師の会」が終わりました。
お越しいただきました20名の皆様お寒い中ありがとうございました。
ピアノ講師の会は次回またご報告することにして今回はワークショップについて書きます。



音楽は音符という暗号で書かれているので解読するには作曲家がどう作ったか作曲法を学ぶ必要があります。でもそれはやってられない。
そこで難しい和音記号を色に置き換える音色奏法となるわけです。

新しいアプローチで参考になったという方がいらっしゃる一方、今回の講座は少しわかりづらかったという率直なご意見もいただきました。
これは真摯に受け止めたいと思います。
何しろ音という抽象的なものを色という抽象的なものに翻訳し、そこを説明するのにまた日本語という翻訳が必要になるわけです。そこがどうも上手く順序立てて出来なかったと反省しています。

改めて私なりに説明してみます。

1、まず4つの和音を聞き比べると和音に特徴がある事がわかります。厳密に聴き比べら
  れる事より耳を澄ます事が大事だと思います。

2、それを4つの色に置き換えてみます。

3、楽譜の主要な箇所で止まってそこの和音に2、の色を当てはめます。


ここまでがワークショップでやった事です。
そして補足です。


4、インプットしたときのイメージの色を心に描きながらそういう音を弾こうとする。


要約するとたったこれだけの事なのですが、実際理解するのは難しいです。
一番の目的は、自分の耳で「白」だったら「白」の和音のイメージ通りに弾けているだろうか、白い音が出ているだろうかとようく聴きその音を表現しようとする事、だと思います。

♪ジャーン 「?」
♪じゃ−ん 「これだ!」

みたいな。
では白の和音なのに白に聞こえない、聞き分けが出来ない、もしくは黄色っぽいイメージに聞こえてしまったら?
はい、それでOKです。ここはとても混乱しやすいので今回は4色にしぼりましたが最終的には、「あ、変わった」だけで自分の中で「なにか」を感じられればいいのだと思います。

そのとき「シンプルで明るくて広がっていて安定していて、、、」などの日本語だと覚えきれませんが、そこにぽんと白とか黄色とかあったらその色を置いたときのイメージがよみがえりますよね?そういう事じゃないかと思います。


日本語って難しいしまどろっこしいですね。
暗号である音楽はたった一つの和音ですむ事もあるのに(笑)。
1つの和音に思いを込める、そんな意識を持って楽譜を見てピアノを弾いてもらえると、音楽が変わると思います。





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