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2016年5月1日日曜日

ハイレベルな低俗

オペラの魅力はズバリ「ハイレベルな低俗」です。

人間、本質は低俗です。
でも人間って成長したい、上昇したいって本能がある。
でも所詮人間はどこを目指そうとも低俗。
だからって低俗なまま低俗なものを低俗に表現したら、成長したい人間の本能はどうするってことで人間に出来得る限り高い技術で低俗を表現する。
低俗と高尚。見事なコラボです。
これがオペラですね。

ま逆なのがロックです。
ロックはテーマがいたって真面目です。オペラと大違いです。
でもあえてけばけばしい衣装で、けばけばしい音で低俗に表現する。
高尚と低俗。
こちらもハイレベルな低俗ですね。
音楽はあまりに違いますが、そこもまた人間の多様性でしょう。
オペラとロックは全く違うようで、似ています。


人間は業の深い生き物です。私などかなりの奥深さを持ち合わせています。でも人間は神ではなく業が深くて低俗だからこそ、愛すべき芸術を生み出すのかもしれません。


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