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2016年6月1日水曜日

とらわれずに上達を目指す

ピアノは趣味でも上達を目指す。
ピアノに限らず楽器演奏とはそういうものです。

「子供はそうだろうけど、これから専門家になる訳じゃないし楽しめればいいの」と大人の方はおっしゃいます。
はい。私も、楽しんで下さい、上達ばかりにとらわれずに、といつも申します。

しかし。
楽しむためには上達を目指して努力することが大事です。
楽しくレッスンに通っていつの間にか楽しく弾ける…なんて夢のような話ありません。
上達を目指して頑張らないと、楽しむことも出来ません。
これは子供も大人もシニアも一緒です。
ちょっとずつ頑張って苦労して、弾けるようになっていくというより弾けるようにしていく。
それがピアノです。

ハッキリ言って思っているような上達はしないかもしれません。
何故ならそんなにピアノは甘くないから。
それが普通。
だから上達にとらわれてはいけない。
ここをちゃんとわかって、それでも上達を目指す。

人と同じくらい弾けるようになるためでなく、今の自分よりちょっと上達するように。
難しい曲が弾けるためでなく、きれいに弾けるとか、気持ちよく弾けるとか、その曲の感じが出せるとか、聴いてくれる人を勇気づけられるとか…。

10年続ければインストラクターになれる習い事もあります。
講習を3カ月受ければ取れる資格もあります。

でもピアノは3ヶ月や10年じゃまだまだ。
だからこそ、ほんの少しの上達にも価値があるのです。

年をとると、以前出来た事が出来なくなります。
ピアノも子供のような上達はないです。
どちらかと言うと、どんどん弾けなくなるかもしれない。

でもその中で上達を目指す。
目標を持って目標に向かって頑張る。
そうすると、ほんとうに、ちゃんと上達するものなんですね。


上達にとらわれては苦しいだけだけど、あきらめず上達を目指すことで是非ピアノだけの深い楽しみを味わってください。





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