小さい頃から食べているものは抵抗なく食べられるけれど、大人になってからの新しい食材や味、特に香辛料などは、なかなか「美味しい」と感じられません。
まして、自分で作るとなったらやはり慣れ親しんだ味に近づけてしまいますね。
それと同じに音楽も大人になってから、新しいものを受け入れるのはとても難しいです。
現代はそこら中に音楽が溢れています。
子供達はシンコペーションなどの難しいリズムも取れるようになって不協和音にも慣れて、ノリノリに歌ったり踊ったりしています。
しかし一つの音の美しさ、単純なリズムの美しさには、耳を傾けようとしません。
クラッシックは一つ一つの音の美しさが連なって複雑な波を描いていきます。
クラッシックの良さは全体でありながら細部です。
細部の美しさがあるからこそ全体が美しく仕上がる。
その繊細さと重厚さは大人になってからだと複雑過ぎて受け入れ難くなってしまいます。
クラッシックは難しいんじゃなくて慣れです。
お子さんはノリのいい、馴染みやすい曲が大好きですが、それだけでは狭い狭い音楽の世界なのです。
子供が大人になった時世界はどう変わっているかわかりません。
世界は変わります。
流行の音楽も廃れます。
そんな中、廃れずにどんなジャンルの人にも受け入れられ残ってきているクラッシック。
世界のどこに行っても通用するクラッシック。
子供にこそクラッシックの世界を知って、触れて、慣れて欲しいと思います。
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