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2016年11月19日土曜日

レッスンの受け方



「せっかくのレッスンなんだから、一回でも多く長く弾きたい」という生徒さんの気持ちが伝わってきます。これは特に個人レッスンの方に多いです。

1回終わりまで弾いたとたん、すぐもう一度弾き出しそうな勢い笑。
そこには「うちでは弾けたのに!」「それを先生に証明したい!」という悔しそうな思いがたくさん詰まってます。
そして「先生の話よりそれを証明することの方が重要!」という空気です。

でも2回目で弾けても意味ありません。
1回目で弾けなかったところは、偶然出来なかったわけではなく自分の出来ていないところです。
それがわかっただけでもう90パーセント、レッスンの目的を達成しているのです。
1回目で出来ないところが明らかになったら、どんな風にできていないか、どうしたらいいか「話を聞く」ことこそ大事で、次回のレッスンまでに何を練習するべきかを理解することが残り10パーセントです。
逆に、とりあえずもう1回通して弾いてそこそこ弾けて満足してしまったら自分の足りない部分がうやむやになってしまいます。
できなかったところをレッスンのその場で、短い時間で覚えて帰らないといけないのがピアノの難しいところですが、レッスンは練習の場ではないし時間には限りがあるので、そこは持ち帰ってやるしかありません。できないところをその場でただがむしゃらに繰り返しやっても、考えて自分の音を聞いてやらなかったら同じです。また間違えます。そのために普段から耳を、カンを鍛えておいて家に持ち帰るのです。ここでソルフェージュの力が活きてきます。

そしてピアノを弾くことはピアノの鍵盤にさわることだけではないのです。
本当にその曲を深く楽しむためには曲の解釈と分析、時代背景など知ることこそ大事で、レッスンの醍醐味なのですが、圧倒的に「話聞くよりピアノ弾きたい」方が多くて話している傍からもう弾き始めてたりします笑。

レッスン時間が充分にないのはみんな同じです。
通しで弾くのはそんなに重要ではありません。
レッスンは発表会ではありません。せっかく高いレッスン料を払っているのですから、自分でできることは自分で、先生に教えてもらうことはレッスンの時にと、効率的なレッスンの受け方を考えてみると良いと思います。





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