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2014年11月2日日曜日

聴けてよかった

サロンの会が終わって、みどり先生がふっと口にした
「せっかく聴いていただけるのだから、、、」


はっとしました。
「聴いてもらっている」。

ピアノを弾く人がどれくらいこの意識を持っているでしょうか?
どうしても自分が練習通りに弾きたいとか弾かなきゃとかに気持ちがいってしまいますが、でも、そうではなくて、
「わざわざそこに集ってくださった方が『聴けてよかった』と思えるようなピアノを弾こう」と思うのが一番大切だったんだ、と、、、。

音楽の表現とは「その曲らしさを自分のやり方で伝える」ことですが、
もう一つその先に「聴いてくださっている方がその情景を見る事が出来る演奏」がある、と思いました。プロでもアマでもやっぱりこれが大事だと改めて思いました。
「こんな風に弾きたい」だけではなく「こんな風に感じてもらえるように弾く」。
聴いてくださる方への贈り物です。


今年のサロンの会が終わって2日。
いつも表現云々と言い過ぎているので、今回はその前に技術ありき、基礎ありきをわかってほしくて、「ミスをなくす」を課題にしていました。
もちろん厳しい芸術の道、表現が一番大事なことにかわりはありません。

だからこそ現在の技量にあった曲を選びその中で「伝える」ことを目指したピアノを教えよう、と思いました。自分の演奏とももう一度向き合い直します。

発表会に参加する事はそれ自体にも意味がありますが、まわりの感想などの一つ一つが大きな反省の機会になりますね。






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