管楽器をやっている高3の女の子が音大受験をしたいとご両親とレッスンにみえました。
管楽器でも受験にはピアノがあるからです。
部活の引退のとき、これでもう吹かなくなるのは寂しい、もっとやりたい、と思って音大受験を決めたそうです。
ピアノの経験はなし。
試験曲はソナチネの一つの楽章。
ピアノ初心者でソナチネは難しい。
あと5カ月。。
昨年6月にやはり高3で音大の管楽器に進みたい女の子が来ました。
ピアノ経験はなし。でも試験にピアノはある。
ピアノは関係ないかもしれないけど半年頑張ったけど一歩及びませんでした。
音大受験のことわからない方は管楽器の試験にピアノがあるなんてビックリですよね。家族親戚に音大出身とか詳しい方がいなければ当然でしょう。
管は、小さい頃からやるピアノやヴァイオリンと違って部活でやって目覚めるので、進路や学部を決める段階で音大行きたい…えっ?ピアノあるの?ってなるのでしょう。
そのチャレンジ、もちろん私も喜んでお手伝いさせてもらうことにしました。
練習は大変だけど、目標に向かって頑張って欲しい。
ただ近年気になるのは、AOがあったり入りやすくなってるせいか、簡単に音大に行きたいと思うこと。勉強より音楽が好きだから。勉強しないですむから。友達の間で一番上手だから。。
それくらいでは到底無理。
入ったらやることはたくさんあるしお金もかかる。
学費だけじゃなく楽器代もレッスン代や場所代や演奏会だってお金がかかる。でも練習時間も確保しないといけない。精神的にもかなり強くないとやっていけない。
音楽は楽しい。周りも楽しく出来る。
でも続けている人は、たくさんの努力や代償を払っているのです。楽しいと思うヒマもないくらい。華やかな部分は一部だけです。音大は漫画に出てくるような「青春の1ページ」なんて甘いものではありません。制約がたくさん出て来てもその中で続けられるかどうか。
音楽はある程度ならみんな楽しい。嫌いな人なんていない。
でも好きなことをやらせてもらえるようになるまでにはやりたくないこともたくさんやらなきゃいけない。
その道にすすむというのはまた別の話です。
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