「大切にしなければならないのはただ生きるのでなく、良く生きるということだ」と言っていました。
林先生の『世界の名著』というテレビで、プラトーンの『ソクラテスの弁明』の一文とのこと。この言葉を選んだのは武井壮さんです。
私は「良く生きたい」と思っている気がします。
そこで私の生活を振り返ってみました。
何かをする前、一度立ち止まってどうしたらラクが出来るか、いかに手を抜けるか考えます。疲れるので全力は滅多に出しません。大抵のときはだらだら過ごします。小さいことを気にしてすぐ落ち込みます。嘘は普通につきます。好きな人には優しく嫌いな人には厳しく。人をよく傷つけます。やらずに後悔、やってもっと後悔です。後悔したことを度々思い出しては涙する人生です。
どう見ても良く生きていませんね。。
ふとクレヨンしんちゃんを思い出しました。
映画でお友達と別れるとき
「おいらみんなのこと、忘れるまでわすれないからな〜」と言います。
さすがしんちゃんです。
忘れるまで忘れないとは。
しんちゃんをお手本に良く生きるを語るのはなんですが、良く生きるって「死ぬまで生きるからな〜」ではだめでしょうか?忘れないでいよう、と思っても忘れるときは忘れちゃうように、「良く生きたい」と思いながらも良く生きられないうちに死んじゃう。それでいいのかなあと。。
10年前の私なら疲れきったサラリーマンを見て「ただ生きてるだけじゃん」なんて生意気なこと言っていたと思います。
でも今はただ生きてるだけで充分に立派だと思います。人生何もない人なんて誰1人いません。ただ生きてるだけでどれだけたくさんの哀しみや悔しさを抱え生きて来ているか、今ならわかります。
ソクラテスの時代はわかりませんが、ほんとは人間みんな良く生きたいと思っている。
「良く生きたい」。
それだけで人間は充分良く生きているんじゃないかなと思います。
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