2016年9月11日日曜日
曲の感情表現をするには
曲で感情を表せって言われて表すのって泣けって言われて泣かされるのに似てるかもしれません笑。そう言われても!ってところですかね。
的確な感情表現というのは、実は技術だと思います。どんなに喜怒哀楽の激しい人でも技術が無ければ、芸術としての感情表現はできません。ただのうるさいだけか聞こえないだけの音楽になってしまいます。
具体的にいうとその技術は、楽譜(音楽)を読み取る技術、聴き取る技術、弾き分ける技術。まずは聴き取る技術です。
自分の弾く曲だと、先生に「ここは大きく」など指導を受けて考えずに上っ面で真似してしまいますので、自分で表現力をつけられるようになるには、弾いていない曲を自分の頭で思考するのがいいと思います。
1 なんとなく聴く
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2 次は大きい、弱いなど分析しながら聞いてみる。楽譜があれば楽譜を見て。
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3 楽譜があれば(ここで大きくなっている、小さくなっている、ゆっくりしているなど)楽譜に書いてみる
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4 「この弱いところは気が張り詰めた弱さなのか力の抜けた弱さなのか」など音の感情を探る
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5 弾ける曲はそれを指で実践する
3までは完全に耳。4は耳プラス言語能力プラス心です。
最終的には指なので、このために日々指の練習を積んで「勝手に指が動く」ところまで仕上げておくことが前提ですが、耳を使えない限り、5には行き着きません。というより5だけ独立している方が多いかもしれません。
言語能力というのは、弱いの中に「切ない」「悲しい」「苦しい」「疲れた」「消えそう」などいろいろな語彙があるのでぴったりのそれを見つけるという意味です。事実はどうであれ「なんか切ない音に聞こえる」でいいのです。ここで初めて心登場です。
それができるようになったら、まずは歌ってみる。そして弾く。
ただしそれらしい音が出ているか耳で聞きながら、です。
結局耳ですね。
これを積み重ねると、知らない曲の楽譜を見て何も書いていないところも「ここは弱くしたい」「ここは焦って弾きたい」という音が想像できるようになります。読み取る技術です。これは最後です。
子供で表現が上手な子というのは大抵、感情表現が上手なんじゃなくて「聴き取る技術」が高い子です。先生の音の性質を聴きとって真似る力が高いのです。
とってもシンプルな短い曲からだと分かりやすいですね。
また自分と同じレベルくらいの方の演奏で、「あ、私ならこここうするかな」と聞くのもとても勉強になります。
音楽の表現力は、耳で感じる技術です。
「音楽のうねり」をじっくり真似ることから始めてください。
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