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2016年8月1日月曜日

子供の「音楽感」を育てよう!




音楽に必要な「感」は音程感だけではなくリズム感や表現力もあります。


音程感というと絶対音感と思われがちです。絶対音感というのは、音という音が音階で聞こえることです。音楽を音階で聞き分けられることとは違います。物を落とした音、くしゃみの音、など音楽だけでなく自然の中の音も音階で聞き分けられる能力です。最近「精度によって違う」とか聞きますが、精度の悪い絶対音感を「絶対」音感と呼ぶのには違和感があります(笑)。で、その絶対音感はなくても相対音感でも事足ります。
音感のトレーニングは和音が向いています。
音が3つもあると難しそうですが、和音の方が特徴があるので覚えやすいです。
これは集中力です。聞こうとしないと始まりません。
そして訓練なので継続してやらないと身につきません。

それとリズムです。
リズムは難しいことをするよりまずは等速です。
同じ速さをずっとキープする。これが結構難しいです。
子供は特に、音が鳴ると血が騒ぐのでバタバタ叩いたり見境なく動きまわります(笑)。聞こえてくる音楽に合わせる(同期)というのが難しいんですね。でもここでしっかり拍を押さえる。
これも自分の「動きたい」気持ちより「音楽を聴く」ことを育てるってことです。

そして、音楽感の中で大事なのが「表現」。音楽感の肝です。
これにはいろいろなアプローチがありますが、「生の良質の音楽を聴く」ことがとても大事です。なぜ生かというと、生が一番伝わるからです。
音楽は言葉です。
動画で語りかけられるより、電話で直接話をするより、会って話をする方が何倍も何倍もいろいろな感情が伝わる。
音楽は暗号なので、良質の音楽はパントマイムのように表情豊かです。
この音楽の中のコミュニケーションを生の演奏はたくさん含んでいます。
これを感じるには想像性が必要ですが、やっぱり耳から始まります。

以上の3つの能力がなくても音楽は充分楽しめます。
何歳からでも充分楽しめます。
音痴だって3拍子が4拍子になったって楽しめればいいのです。逆にそれが人を楽しませてくれたりもします。
でも、自分できちんと演奏したいと思った時にこの3つはとっても役に立つのです。
これは大人になって始めた方が痛切に感じるところだと思います。
「この曲知っている、大好き」というのと、演奏できるは違います。
一音一音、正しいリズムとドかレかでなくどんなドでどんなレかまで要求されるのです。

アウトプットよりインプット。
10年後、20年後、50年後きっと役に立ちます。
子供の耳の感性を鍛えてください。





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