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2016年10月26日水曜日

譜読みの力


1歳でも2歳でも字を覚えられる子はたくさんいます。音符もそうです。
でもひらがなが「あ」なのか「い」なのかではなく、文章としてたくさん読み込まないと文章を理解できません。それができないと難しい書籍を読む気にならないし、読めるようにはなりません。
音楽でも、音符カードで「ド」や「レ」をいくら早く覚えても、その組み合わせである楽譜をたくさん読み続けなければ、難しい楽譜は読めるようになりません。特にピアノは大譜表になっているので、大譜表で見て、大譜表で弾かないと楽譜を読む力がなかなかついていきません。

長年ピアノを指導して来て思うのは、早い時期に覚えたとしても、ずっと見続けないと力にはならないということです。

譜読みがうまくできるとピアノが続けられます。
上手に弾ける子でも譜読みが苦しいと、ピアノは続きません。ソナチネくらいまではなんとなく耳で覚えたもので弾けてもそれ以降は一度にいくつもの声部を弾くので耳で覚えるには限界が来て、挫折しやすくなります。

譜読みの力をつけるには、確実に弾けるものを量をたくさんこなして弾くことと、その一方で自分の実力より一つ上の知らない難しい曲の譜読みにも挑戦することが大事です。
弾く技術が伴っていないと弾けないので指の練習はもちろん不可欠です。

語学の勉強と一緒です。
知っている単語ばかりのものはさっ、さっと次々読める練習。
難しいものは、英語を習い始めた時単語を調べながら英語の本を読んだようにじっくり考えながら時間をかけて取り組む。
会話に繋げたければ当然いつでも発音しながら、ですよね。


なんでも基本は一緒です。





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