音楽の表現にとって技術と想像力は両輪。相互作用だと思います。どちらかが欠けていると表現はできなくなってしまいます。
今日は想像力について書きます。
想像力は、もともとみんな持っているのでこれをいかに失わないようにするか、そこからいかに発想するかが教育なんだと思います。
それには多くの音楽経験と音楽以外の経験が大切なんだと思います。
音楽以外の経験はちょっと置いておいて、音楽の経験では、たくさんのいい演奏も良くない演奏も生で聴くことかなと最近思っています。
いい演奏はもちろん大事なんですが、それほどでもない演奏も勉強になります。というのは色々な演奏を知ることで幅が広がるからです。
一番適しているのは発表会を聴くことです。
同じような子供の発表会、大人のアマチュアの発表会など技術が追いついていかないからこそわかるものがあります。演奏会と違ってたくさんの人の演奏を聴き比べられます。
アマチュアはプロのような技術ではなかなか弾けませんので、だからこそ自分に置き換えられてわかりやすいというのもあります。
技術的に間違えちゃっても感動する演奏。
音をちゃんと掴んでなくて聞いているのが辛くなる演奏。
迫力があって興奮する演奏。
迫力はあるけどうるさいだけの演奏。
迫力はないけれど美しい演奏。
静かすぎて響いてこない演奏。
長い難しそうな曲だけど退屈な演奏。
偉そうですが、素直にそんなことを感じることで音楽には答えがないことを知り自分の頭で心で考えるようになります。
想像して音楽を作ることは、教えられたから正しいことをやるよりもっと重要なことです。何より音楽が楽しくなります。これは音楽の根っこの部分です。プロの人は皆「私の解釈」「私の練習方法」という言い方をします。誰かから教わったやり方でなく自分でどうしたらいい音楽になるか考えて追求していく。
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