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2016年10月4日火曜日

コミュニケーションを知っているからこそ



世間では会社の上司や先輩との飲み会が減って来ているそうです。
若者は誘っても来ないそうです。その時間に自分の好きなことをしたいとかって。しかし上の世代に言わせれば、それでは一番大事なコミュニケーションが取れない、という話になります。

美味しいものがあふれ、健康志向にもなってきて、また楽しいことが他にたくさんあって情報はコンピュータから簡単に入手出来るようになり、若者と年長者では価値が大きくズレてます。
価値が異なる人たちに共通する潤滑油を見つけるのは、思うに相当難しいです。
離婚の理由の1位は価値観の違いということですが、優先順位が全く違っていたらやはり一緒に暮らすのは難しいでしょう。
どちらかが「潤滑油だ」と主張すればするほど、そう思わない人には摩擦になっていきます。

上司や年長者と若者がお酒を飲むというのは、年長者にしたら「10話したうちの1でも参考になったらそれは無駄じゃない」ということですが、若者は「9無駄にしたら無駄だろう」という言い分です。

生の人間同士のコミュニケーションは、生の音楽と一緒で空気が伝わります。ですからいつの世になっても重要であることは変わりありません。だからネットからは得ることのできない大切な情報が生には確実にあります。

しかし。
実は、頭のいい若者はそれを知っている気がします。生と生でないものの違いを、ちゃんと。そして生のコミュニケーションの大事さをわかっているからこそ、本当のコミュニケーションでないものもわかって拒否してる気もしなくありません。

自己満足の音楽が聞く人を疲れさせるように、独り善がりの話は聞く人を疲れさせます。もしかしたら本当のコミュニケーションを提供していないのは年長者で、若者はその独り善がりの一方通行の人間関係の本質をわかっているから彼らなりの優しさで自己中心的なそぶりでお断りしてるのかもしれません。

人が聞いて満足する音楽というのは、とても熱いけれどとても冷静です。感情移入していても感情に走ってはいません。
伝えることを整理して対等な気持ちで率直に伝える。
これは音楽も人間関係も一緒ですね。

年長者として反省します。





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