チェロ講座が終わりました。
二回目の今日は、ロストロポーヴィチの演奏で「無伴奏チェロ組曲」とベートーヴェン「チェロソナタ第3番」を映像と解説でご紹介しました。
「無伴奏」では1番から6番までのプレリュードを実際にチェロを使ってチェリストさんに解説していただきました。
こうして講座をすると、作曲家の偉大さを改めて実感します。
今日はバッハについて書いてみます。
バッハは誰もが知っている大作曲家ですが、当時はヘンデルのように人気はなく、町の一オルガニストでした。それが300年以上の時が経った現代、限りない深さで世界中の人々を魅了するようになりました。
バッハは
私と同じように勤勉な人ならば、私と同じ程度のことはできるだろう。
と言っています。
いやいやいや。それをできるのはバッハさんだけです。
大作曲家多しと言えど、300年以上経ってもバッハの地位に座れる作曲家は未だにいません。
オペラが大流行していた時代にオペラを書かず、精巧な建築物のような宗教曲や鍵盤楽器の曲を書いていたバッハ。
息子の方が音楽家として人気が出て、「その父」だったバッハ。
時代に取り残されたバッハ。
死んですっかり忘れ去られたバッハ。
、、のはずが、時代のふるいにかけられて永遠のスターとなった。
うーん、ロマンです。
でも、これは奇跡でも何でもなく当然のことです。
それは曲を聴けばわかります。
聞けば聞くほど好きになるバッハ。
バッハという作曲家を復活させたのは、作曲家のメンデルスゾーンです。
バッハのチェロ組曲を見つけ世に出したのは、パブロカザルスです。
才能ある人は才能を掘り起こしその才能を世に出してくれるという役もしてくれます。
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